清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

「韓国系」と なぜ言わないか 教えたる

 日本の(推定)草の根保守(またの名、ネット右翼)は、BTSホワイトハウスに招待されたのが不愉快らしく、悪口を書きまくっているが*1、以下のようなツイートもある。

 tomtom(@tanimach)さんが、2022年6月3日19時53分にしたツイートには、

 BTS アジア系ヘイトと述べていますが。
韓国系ヘイトとなぜ言わないのでしょうか?

とある。

 

 それは、韓国系だけがヘイトクライムの被害者ではないから。

 

 2022年6月5日8時から、TBS系列で全国放送された「サンデーモーニング」によると、FBIの統計によると、アジア系の人が被害者のヘイトクライムが、2020年には279件あり、2019年より急増しているからである。「サンデーモーニング」では、COVID-19について、当時の大統領であるドナルド・トランプさんが「チャイナウィルス」と言って、その結果憎悪を煽られ、アジア系の人が被害者になるヘイトクライムが急増したとしている。

 

 筆者はFBIの統計の原文を見ていないので、「サンデーモーニング」の報道が正しいかはわからないが、時事ドットコム憎悪犯罪が過去12年で最多 アジア系急増、コロナ影響か―米」(2021年8月31日14時19分)

www.jiji.com

のような別の報道もあるので、正しいとしていいと筆者は判断した。

 

 tomtomさんの2022年6月3日20時7分のツイート

で引用されている画像は2018年11月28日のJB pressの記事「米国人が見た韓国人:他のアジア人とは大きな差/中国や日本とはつき合いの深さが違う、黒人はとりわけ毛嫌い」

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54770 である。つまり、tomtomさんは、知識のアップデートもできず、恥ずかしいツイートをしてしまったというわけで、嘲笑やむなしだろう。

 

 もちろんtomtomさんのツイートを読んでもらえればわかるように、tomtomさんのツイートは、虚偽情報をも交えた、韓国人憎悪を煽る内容なのだが、そんなことをしている暇があったら、日本人や日系人も被害に遭っているアジア系のヘイトに声を挙げるべきである。しかし、憎悪が先だって、現実認識ができなくなっているので、恐ろしい。

 

*1:BTS ホワイトハウス」でTwitter検索した結果のアドレスを示す。

https://twitter.com/search?q=BTS%20%E3%80%80%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9&src=typed_query 。ただし、本文で取り上げたツイートとは関係ない。

「日本人は馬鹿」アピール ご苦労さん

 世界的なヒップホップグループのBTSが、アジア系ヘイトで意見交換する趣旨でホワイトハウスに招待されたのだが、それを取り上げている産経新聞の記事が、なんかスッキリしないのである。大内清記者が執筆した「ホワイトハウスBTS招待 アジア系ヘイトで意見交換」(2022年6月1日8時37分)のリンクを貼っておく。

www.sankei.com

 

 上記産経新聞、大内記者執筆の記事によると、

 BTSをめぐっては、過去にメンバーが原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを着たり、ナチス親衛隊の記章をあしらった帽子をかぶったりしたことが物議を醸した

という。

 

 アジア系に対するヘイトクライムに関する意見交換の話だろ?関係ないじゃん。特に原爆Tシャツが*1

 

 改めてBTSのメンバーがプライベートで着ていたTシャツになんて書かれていたかを復習する。当ブログ「原爆忌 実は苦手な 日なんだな」

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

でも検討したが、

PATRIOTISM OURHISTORY LIBERATION KOREA

愛国心 我々の歴史 解放 コリア)

と書いており、日本の敗戦で大日本帝国の植民地支配から解放されたのが歴史的事実で、その象徴を原子爆弾とすることを咎めることはできない。日本人であれば植民地支配したことを反省すべきであろう。

 

 ところが、この期に及んで、まだBTSの原爆Tシャツを許せない人がいる。一例として、Twitter上で「原爆Tシャツ」で検索した結果のアドレスを示す。

https://twitter.com/search?q=%E5%8E%9F%E7%88%86T%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84&src=trend_click&vertical=trends

自らの英語力を恥じた方がいいのにね。

 

 なお、産経新聞の大内記者の記事によると、

 バイデン政権には、幅広い年代層に人気のあるBTSとの連携をアピールして支持層を広げ、人種間の平等や多様性尊重といったメッセージを発信する狙いがある

とのこと。この部分は妥当である*2。むしろ、BTSの存在が多様性の象徴であることを読者が理解すべきである。『ニューズウィーク日本版』2022年4月12日号をご一読あれ。

*1:ナチス親衛隊の記章をあしらった帽子」について、勝手ながら、今回は検証しない。

*2:実際の被害者である、日本人ジャズピアニスト・海野雅威(うんのただたか)さんは招待されなかった。この点からも産経新聞の分析は妥当である。

芸能人 司会の意味を 考える

 筆者がよく観る*1プレバト!!」(MBS)の2022年5月19日放送分の代打MCは梅沢富美男さんであった*2。その模様の一端は、MBS「もう一度楽しむプレバト」2022年5月24日17時30分公開の「代打MC・梅沢富美男が番組史上初の"ボツ自己宣言"&"セルフシュレッダー"の屈辱」に掲載されているので、ご覧ください(ただし、以下においても参照するが、おそらく本文とほとんど関係ない)。

www.mbs.jp

 

 2022年5月19日放送分の番組の最後に、後日収録の模様を見た浜田さんのコメントがあり、梅沢さんのテンポ(の悪さ)を否定的に評価していた。

 

 この浜田さんのコメントはプロの視点として尊重するが、筆者が梅沢さんの司会で思ったのは、梅沢さんが常識人たらんとしているところである*3。常識人たらんとするのはいいのだが、視聴者からするとそれで面白いかは評価の分かれるところであろう。

 

 ここからは別の番組の感想を。それはNHK紅白歌合戦である。第71回と第72回の司会は、大泉洋さんもそうなのだが、今回は大泉さんではなく、女性タレントの司会を取り上げる。

 

 第71回と第72回は、意図はないのだろうが元「二コラ」のモデルが司会であった。すなわち、第71回は二階堂ふみさん、第72回は川口春奈さんが司会であった*4

 

 筆者がざっと見た(すべてを詳細に検討したわけではない)印象では、歌をも歌った二階堂さんが芸達者という印象を与えたのに対し、川口さんはそつのない司会ぶりだった。

 

 司会という意味では川口さんの方が好感が持てる一面もあるが、芸能人という意味では二階堂さんの方がインパクトがあった。

 

 普通司会というのは、目立ってはいけないので、そつなくやるのがいいはずだが、芸能人が司会をやる場合に限っては何らかのアピールがあった方がいいと思うのは、筆者だけではないと思いたい。

 

 なお、「プレバト!!」2022年6月2日放送分で、浜田さんは梅沢さんの靴を蹴飛ばした。普通の司会であればやっていいわけがないが、芸能人の司会だとわかっているから笑えた人もいるのではないだろうか。

 

 

*1:ただし、後で。TVer、ならびにMBS動画イズムで配信されているが、DVDレコーダーに録画している。

*2:MCの浜田雅功さんがCOVID-19の濃厚接触者とされたので(陰性だった)収録を休んだ。5月12日放送分も代打MCで、それはKis-My-Ft2北山宏光さんだった。

*3:お会いしたことはないが、実際は常識人と推定して問題はない。

*4:ウィキペディア「二コラ(雑誌)」参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9_(%E9%9B%91%E8%AA%8C)

 また、同「NHK紅白歌合戦」も参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E7%B4%85%E7%99%BD%E6%AD%8C%E5%90%88%E6%88%A6

証拠が一つ 増えただけの ことだった

 時事ドットコム慰安婦合意、支援団体と事前協議 韓国外務省の内部文書で判明」(2022年5月26日18時42分)

www.jiji.com

によると、

 2015年12月の日韓慰安婦合意に関し、韓国外務省は26日、同省が事前に4回にわたって支援団体代表と協議し、合意内容も伝えていたことを記した面談記録文書を明らかにした

という。

 

 それがどうしたの?という話である。時事ドットコムにある「今回の文書で、『被害者無視の合意』という主張がさらに揺らいだ形だ」ということになるわけでもない。被害者の意見が反映されていないことと何ら矛盾がないからである。支援団体のトップとされる尹美香さんが知っている=個々の被害者が知っている、ではないので。

 

 「『被害者無視の合意』」かは、文書を含め、当該被害者への聞き取りなど、あらゆる角度から検討しないとわからないし、仮に「『被害者無視の合意』」ではないと分かったとしても大韓民国政府に何かをやらせることができるわけでもない*1また、日本が批准した条約を根拠とする国際連合機関からの勧告*2を覆せるわけでもない。従って、韓国政府の文書が出たからと言って、それほど状況が変わっているわけではないと思うが、気のせいか。

*1:外務省HP「日韓両外相共同記者発表」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page4_001664.html

ウィキペディアでは「慰安婦問題日韓合意」)には「今般,日本政府の予算により,全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒やす措置を講じる。具体的には,韓国政府が,元慰安婦の方々の支援を目的とした財団を設立し,これに日本政府の予算で資金を一括で拠出し,日韓両政府が協力し,全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行うこととする」とあるが、その財団が解散してしまっている。また作ることが想定されるが、強制力を用いることはできないだろう。

*2:ウィキペディア慰安婦問題日韓合意」参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E5%95%8F%E9%A1%8C%E6%97%A5%E9%9F%93%E5%90%88%E6%84%8F

日本人も 台湾独立 警戒だ

 今日取り上げるのは、Yahoo!ニュース個人「ウクライナの次に『餌食』になるのは台湾と日本か?―米政府HPから『台湾独立を支持しない』が消えた!」(遠藤誉。2022年5月12日8時20分)である。

news.yahoo.co.jp

 

 現時点で、アメリカ合衆国は台湾独立を支持していないことについては、産経新聞電子版「米『台湾独立支持せず』 国務省、政策変更なし」(2022年5月12日8時43分)

www.sankei.com

の通りとしていいだろう。

 

 しかし、だから未来永劫そうであると楽観するのではなく、シミュレーション位くらいすべきである。

 

 前述の遠藤誉さんの文章の、「◆ウクライナの次に『バイデンの餌食』になるのは日本か」のところは読んでおいた方がよい。

 

 現時点ではないが、ジョー・バイデン政権であれ他の政権であれ、アメリカが台湾独立を画策しないと決まったわけではない。中華人民共和国が勝手に台湾に対して武力行使するより可能性が高いと個人的には思っている。というのは、台湾に武力行使しなくても中華人民共和国の一部という建前だから、それがなくなるリスクを冒すわけがないからである。

 

 台湾は親日国とされるし、日本国において好感度が高いイメージがある。だからと言って現状変更に伴って日本が台湾有事のために防衛費を増額したり、場合によっては派兵されたりする*1ことについては、台湾に共感を持つ前に慎重に考えないといけないと思う。

 

*1:尖閣諸島の問題は遠藤さんの文章にあるが、限定的な集団的自衛権の行使とされる可能性がある。

アメリカがロシア 中国がウクライナ?

 写真ニュースで恐縮だが、時事ドットコム「バイデン氏、台湾侵攻に軍事介入明言」(2022年5月26日アクセス)のリンクを貼る。

www.jiji.com

 

 筆者はこの記事を読んで*1コトバンクで「台湾」を調べた。下記がそのリンクである。

kotobank.jp

 

 大まかに言って、台湾は、中華民国に返還されたが、内戦で中国共産党に敗れ、中華民国側が台湾に逃れたと筆者は理解している。

 

 これまた筆者の理解であるが、国際社会において台湾は国ではなく、国際連合の代表権を持っている中華人民共和国の一地域のはずである。

 

 経緯は違えど、中華人民共和国の領土の中に別の「国」があるわけであるから、中華人民共和国ウクライナ共和国に似ていると解釈できる。

 

 その国として国際社会に認められていない側にアメリカ合衆国が軍事介入をするということは、アメリカが、ウクライナにおけるロシア共和国の立場に立つように見えるのは気のせいか。

 

 ジョー・バイデンさんの発言は、ウクライナにおけるアメリカの立場と辻褄が合わないと評価できるので*2、苦しい立場になるかもしれない。

*1:実際は本エントリーで取り上げた時事ドットコムではなく、別の報道で知った。

*2:もちろん、コトバンク「台湾」を見ればわかるように、台湾は、独裁制から民主主義を勝ち取っているので、アメリカ同様民主主義国の立場とも言えるが、国として国際社会が認めていない方の味方をするので、ウクライナにおけるロシアの立場と同様とも言える。

表現の 自由戦士よ 立ち上がれ ジョークの言える 社会のために

琉球新報デジタル「玉城沖縄知事『ゼレンスキーです』 基地問題有識者会合前、委員に発言 『冗談』と打ち消し」(2022年5月22日12月21日)

ryukyushimpo.jp

、ならびに②沖縄タイムス「沖縄知事、会議室に入り着席する際『ゼレンスキーです』 不用意だったと陳謝」(2022年5月26日6時3分)

www.okinawatimes.co.jp

をまずはご一読ください。なお、順番は、『ウェブプレス』「沖縄県エリアの新聞配達部数表」の順番。

https://web-press.jp/files/busuhyo/busuhyo_okinawa.html

 

 「沖縄県玉城デニー知事が25日午前、県庁で開いた基地問題に関する有識者会合の入場時に、『(ウクライナ大統領の)ゼレンスキーです。よろしくお願いします』と述べる場面があった」ことについての話。

 

 その場にいたら(面白くない)とは思うが、活字で読んだ限りでは問題視するほどのこととは思わなかった。「問題視」については、③沖縄タイムス「沖縄知事『ゼレンスキーです』発言 議長『看過できない』、県議会で問題視」(2022年5月26日6時10分。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/964464 )をご一読。

 

 筆者はこの件について、④読売新聞2022年5月26日統合版13版28面「『不用意な発言』沖縄知事謝罪 『ゼレンスキーです』」で読んだが、④によると、「発言がインターネット上で報じられると、批判が相次いだ」のだという。

 

 試みに「玉城 ゼレンスキー」でTwitter検索した結果のアドレスを。

https://twitter.com/search?q=%E7%8E%89%E5%9F%8E%E3%80%80%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC&src=typed_query

 

 いくつか見たが、筆者が一番共感したのは、ひろゆき@ゆっくり茶番劇さんの、2022年5月25日18時26分のツイートである。

 

 活字で読む限り、また、筆者がその場にいたと仮定して想像した場合でも、上記ツイートの通りである。

 

 玉城デニー知事が謝罪したからいいのかもしれないが、なぜこれを問題にするかというと、この程度*1のことでも批判され謝罪に追い込まれるとなると、緊張をほぐすのも容易でなくなる社会になりかねないからである。例えば、中野信子さんの著作を全部読んだわけではないが、不倫の是非より正義中毒の度合いが強いように思う*2

 

 ところで、インターネット上には、表現の自由戦士というのがいるらしい。筆者の見る限りでは、例えば女性性を強調する絵画表現を尊重せよというのが主な主張の印象である*3。そういう絵を嫌がる人がおり、それには理由がありそうだが*4、それでも尊重せよというなら、今回のような無害と思われる表現についてはより強く表現の自由を主張しないといけないだろう。

 

 表現の自由戦士よ、ジョークの言える社会を維持するために、玉城デニー沖縄県知事の発言を最大限に擁護せよ!

*1:ウクライナ大統領をバカにする発言でもないし、悪人を持ち上げたわけでもない」程度。ひろゆき@ゆっくり茶番劇さんの2022年5月25日18時26分のツイート

*2:一夫一妻制を前提とすれば、不倫には必ず被害者がいる。一方、玉城デニーさんの発言で誰が害を被ったのか、筆者にはわからなかった。

*3:もちろん筆者の独断と偏見。

*4:筆者の私見だが、女性を性的なまなざしで見ている、といった批判を想定している。