清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

無責任 与党読売 維新国民

 なんか、読売新聞が、「いづれかの議員の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない」という、憲法第53条後段の規定を無視して、立憲民主党「いじめ」というか、野党たたきをやっているようで。

 

 その記事は、「『官僚いじめ』批判の立民、言葉遣いにピリピリ…『追及の場でない』とヒアリング出席議員にクギ」(2022年9月19日6時38分)である。

www.yomiuri.co.jp

 

 以下、必要な部分を引用し、検討する。

 

 立憲民主党が、共産党などと合同で行っている省庁からの「国対ヒアリング」で、官僚に対する言葉遣いに気を使っている。公開の場で官僚を追及する姿が過去に「官僚いじめ」と批判を招いたためだ。

(中略)

 過去の「野党合同ヒアリング」では、政府や閣僚の不祥事追及に興奮した出席議員が「なんで資料を持ってきていないんだ」「黒幕は誰だ」などと声を荒らげる場面が目立った。官僚は立場上、国会議員に反論しづらい。このため、他党から「弱い者いじめだ」などと批判され、日本維新の会や国民民主党は距離を取っている。

(中略)

 ヒアリングはほぼ毎日開催されており、官僚からは「事前の準備が大変で時間も拘束される」と悲鳴は消えていない。

 

 声を荒げること自体を非難することはトーン・ポリシングにすぎないのに*1、それを「『官僚いじめ』」だの「『弱い者いじめ』」だのと批判する奴は、国のことを真剣に考えていないので、かえって非難されなければならないし、そういう意見は無視すればよい。それを無視できない読売新聞というのは、日本国など滅びればいいと思っているのだろうか。

 

 また、官僚の悲鳴も、どうでもいい。野党も、いや、立憲民主党などの一部野党は、与党、日本維新の会、国民民主党と違い、責任感を持っているから*2ヒアリングをしているとも言えるのだ。

 

 実際は、責任感をもって活動している一部野党と異なり、岸田文雄内閣は、2022年8月18日に臨時国会召集要求書*3が提出されたにもかかわらず、国会を召集していない。有害な*4野党の「『国対ヒアリング』」非難より、まずは岸田文雄内閣が速やかに国会を開会することが肝心である。

 

*1:参考になる定義を一つ。

『10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」』(森山至貴(のりたか)、WAVE出版、2020)p.23によると、トーン・ポリシングとは、「『言い方が悪い』という批判によってその力を弱めようとすること」である。

*2:憲法第66条第3項をご一読。

*3:朝日新聞2022年8月23日社説「臨時国会要求 早期召集で責任果たせ」を参照。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15394802.html

*4:理由は示した。トーン・ポリシングを理由とした非難が有害なのは理解できるだろう。肝心なのは主張の中身であって、言い方ではないからである。

クラシックの引用 K-POPの流行?

 BLACKPINKが、2022年9月16日に、新曲"Shut Down"のミュージックビデオを、YouTube上で公開した。

www.youtube.com

 

 何か、クラシックの曲が引用されている。調べるとモデルプレス「2年ぶりカムバックのBLACKPINK、新曲『Shut Down』歴代MVオマージュが話題に」(2022年9月16日18時45分)という記事を見つけた。

mdpr.jp

上記モデルプレスの記事によると、「クラシックである『ラ・カンパネラ』をサンプリングし」とある。「ラ・カンパネラ」については、ウィキペディアラ・カンパネッラ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%A9 によると、リストのピアノ曲とのこと。

 

 それで思い出したのは、2022年3月21日にYouTubeで公開された、Red Velvetの"Feel My Reythm"である。

www.youtube.com

この曲は、「G線上のアリア」を引用している。「G線上のアリア」については、コトバンクG線上のアリア

https://kotobank.jp/word/G%E7%B7%9A%E4%B8%8A%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2-73592 をご一読。

 

 有力なガールズグループ2組がクラシックの曲を引用しているということは、K-POPの業界でこの流れが起こっているのか*1、今後この流れが起こるのかは注目である。なお、筆者は、最近アメリカンポップスをそれほど聴いていないので、アメリカでクラシックの引用の流れがあるかはわからないとしておく。

*1:筆者は月1回「Mカウントダウン」を見るが、その限りではこの流れが起こっているとは思えなかった。

朴裕河の 説は意外と トンデモだ(リベラルと 言えば分かった 気になるか?(2))

「リベラルと 言えば分かった 気になるか?」

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

でも取り上げた、日本文学者の朴裕河(パク・ユハ)さんの話。

 

 今度は、東京新聞でも、朴さんの会見の模様を報じた記事が載っている。①「日韓の歴史問題、裁判で解決は正しいのか?元慰安婦らに告訴された韓国の教授『法によらない謝罪と記憶を』」(2022年9月12日12時)である。

www.tokyo-np.co.jp

 

 上記東京新聞の記事を、引用しつつ検討する。

 日韓の歴史問題を裁判で解決しようとすることは、果たして正しいのか―。そう疑問を呈してきた世宗(セジョン)大の朴裕河(パクユハ)教授(65)*1が8月末に定年を迎え、会見を開いた。彼女自身、慰安婦問題をテーマにした著書を巡って韓国で提訴され、法廷闘争が続いている。元徴用工訴訟などで葛藤が続く日韓の両国民に向けて「法に依存しなくても、謝罪と反省と記憶は可能だ」と呼び掛けた。(ソウルで、木下大資)(①)

 

 大丈夫か?権利侵害があるとされれば裁判で解決しようとすることは正しいに決まっているけど。

 

 慰安婦は日本の植民地支配下で女性が苦痛を受けた問題であり、「日本の謝罪と補償が必要」というのが朴教授の立場だ。ただ、日本による法的賠償を目指す団体が慰安婦問題を「戦争犯罪」や「不法行為」と見なすために実態以上に「強制連行」を強調したり、「朝鮮は日本と交戦状態にあった」などの論理がつくられたりした弊害を指摘してきた。韓国では、一般化した認識に沿わない慰安婦らの存在は無視されがちとみる。(①)

 

 私レベルではピンとこない見解だなぁ。むしろ「実態以上に『強制連行』を強調」しているのは、慰安婦の強制連行を否定している側だろう。『デジタル記念館 慰安婦問題とアジア女性基金』のホームページ内の「慰安婦にされた女性たち‐韓国」https://www.awf.or.jp/1/korea.html によると、

 日中戦争の過程で中国に進出した日本軍が設けた慰安所に、日本人の女性に続いて朝鮮人の女性が慰安婦として送り込まれました。戦争が太平洋・東南アジア地域に拡大すると、朝鮮人の女性はそこにも多く送り込まれました。

 朝鮮からは、まず「醜業婦」であった者が動員されたと思われます。ついで、貧しい家の娘たちが、いろいろな方法で連れて行かれたと考えられます。就業詐欺もこの段階から始まっていることは、 知られています。甘言、強圧など、本人の意思に反する方法がとられたケースについても証言があります

とのこと。オランダ人の強制連行のような話より広いのである。「慰安婦にされた女性たち‐オランダ」

https://www.awf.or.jp/1/netherlands.html をご一読。筆者の印象では、慰安婦の強制連行を否定する側が、オランダのようなことは朝鮮半島ではなかった、と言っているにすぎないのだが。

 

 問題への共通理解が不足したまま15年の日韓慰安婦合意が結ばれたため、韓国内で猛反発が起きたが、合意は「日本の謝罪と補償の試みだった」と朴教授は評価する。たとえ訴訟を通じて日本から賠償を受けられたとしても、「相手が納得しない賠償が記憶の継承につながるはずがない」と疑問を投げかけた。(①)

 

 これは朴さんより、記事を書いた木下大資さんの勉強不足だろう。「韓国内で猛反発が起きた」(①)だけではなく、日本が再三2015年日韓合意を見直すように勧告を受けているのが現実である。ウィキペディア慰安婦問題日韓合意」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E5%95%8F%E9%A1%8C%E6%97%A5%E9%9F%93%E5%90%88%E6%84%8F

くらい読んでから書けよ、ということ。女性差別撤廃委員会、自由権規約委員会、拷問禁止委員会(韓国に対する最終見解)、人種差別撤廃委員会、以上4委員会から見直しが勧告されているのが現実なので、それを抜きにして合意に問題ないかのように書くのではフェイクニュースにすぎない。

 

 会見では元徴用工問題にも言及した。戦時中に朝鮮半島から大勢の人が動員され日本のために働かされた徴用は、現在被告となっている企業でなく、国家が主導したものだとして「重要なことは日本人が徴用の本質を理解し、記憶すること」と指摘。「日本側を含めた当事者で協議体をつくり、時間をかけて対話することが必要だ」と提案した。(①)

 

 新日鐵住金(現在の日本製鉄)が被告の事件については、「日本製鉄よ なぜ和解しないんだ?」

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

で検討したので、今回は、日本弁護士連合会HPにある「三菱重工事件釜山高等法院判決 仮訳」

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/kokusai/humanrights_library/sengohosho/saibanrei_05.pdf から引用してみる。なお、韓国は日本同様三審制なので、上記判決を覆したという話を見聞しない*2ので、本エントリーで最大限活用する。

 

3 本案に関する判断
ア 損害賠償責任の発生
1) 旧三菱の不法行為責任の成立
(中略)
イ) 前記の認定事実及び弁論の全趣旨によれば、①旧三菱は中日戦争と太平洋戦争など不法な侵略戦争の遂行過程で軍需事業体などに必要な人力を確保するための日本政府の強制的な人力動員政策に積極的に便乗して会社担当者を韓半島に派遣し、日本軍人及び警察と共に原告らを広島に強制連行し、旧三菱の機械製作所と造船所などに労務者として配置して労働に従事させ、②原告らに月2回の休日を除き毎朝8時から夕方6時頃まで鉄板切断、銅管曲げ、配管作業などの厳しい労働に従事させ、宿舎周辺に鉄条網を設置し勤務時間はもちろん休日にも憲兵・警察などによる厳重な監視をするだけでなく、家族との書信交換も事前検閲によって制限し、食事の量や質は著しく不十分で宿舎も劣悪で、給与もまともに支払わないなど、原告らの自由を著しく抑圧しつつ生命や身体に危害を受ける可能性が高い劣悪な環境で危険かつ苛酷な労働に強制的に従事させ、③1945年8月6日に広島に原子爆弾が投下され、原告らが勤務していた機械製作所と造船所が破壊されて作業が中断されたにもかかわらず、原告らに適当な避難場所や食糧を提供するなどの救護措置をとることもなく放置し、更に原告らの安全な帰国のための如何なる措置もとらなかったことを認めることができるが、上記のような旧三菱の原告らに対する強制連行及び強制労働強要行為は当時の日本政府の韓半島に対する不法な植民支配及び侵略戦争の遂行に積極的に加担した反人道的な不法行為に該当し、原子爆弾投下後に原告らを救護せずに放置した行為は事実上の雇用関係にある原告らに対し使用者としての安全配慮義務を放棄した不法行為に該当するものであり、このような不法行為によって原告らが甚だしい精神的苦痛を受けたことは経験則上明白である。

 

 したがって旧三菱は上記のような不法行為による原告らの精神的苦痛に対しこれを賠償する責任がある。

 

 このように、日本政府と別に責任を問いうるので、国家が主導したから免責されるとしないのが不当とは言えず、朴説は不成立である。

 

 訴訟で勝敗を決めることは、日韓の歴史和解になじまない。植民地支配の実態を正確に理解した上で、日本側も主体的に解決に取り組むべきだ―。朴教授はこのように考える。
 

 ただ韓国で、歴史問題は進歩派と保守派の陣営対立と分かち難く結び付いている。会見の終盤、質問に手を挙げた研究者を名乗る市民が「なぜあのような本を書いたのか」と朴教授を糾弾し始めた。議論はかみ合わず、左右対立を超えた対話の難しさを感じさせた。(①)

 

 まず、「訴訟で勝敗を決めることは、日韓の歴史和解になじまない」(①)のであれば、日本政府は被告企業側が「にっかんせーきゅーけんきょーてーでかいけつずみだぁぁぁぁ!!!」と主張するのではなく、責任を認めたうえで和解を模索すべきだったとしかならず、「訴訟で勝敗を決めること」にし、さらにそれにケチをつけているのが日本政府・被告企業側であることを朴さんが認識すべきである。

 

 続けて、記事を書いた木下大資さんは、なんでも左右対立にしたいという考えの持ち主のようである。しかし実際は、日本政府側が適切な解決を拒んでいるに過ぎない。先述のアジア女性基金も、基金方式で解決しようとするから正式に責任を認めたわけではないとして2015年の日韓合意を招き、それすら否定的に評価されるという悪い流れになっているのである。徴用工問題も同様の流れになっているのは、先述の当ブログ「日本製鉄よ なぜ和解しないんだ?」で説明したとおりである。

 

 朴裕河さんのトンデモ説と、なんでも左右対立にしたいという木下大資さんの記事など意味がなく、当ブログの検討の方が問題認識、ならびに解決に有益だというのは言い過ぎだろうか。

 

 

*1:読み方をカッコ内で示し、また、数字を半角に改めた。

*2:日本経済新聞電子版「元徴用工・挺身隊訴訟、三菱重工に賠償命令 韓国最高裁」(2018年11月29日10時14分(最終更新12時38分)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38314370Z21C18A1000000/ の事件と同じかは未確認。

デモが嫌い それが動機と いうことか

 筆者は見ていないが、NHK大阪放送局が製作し、昨年12月に放送された「BS1スペシャル 河瀬直美が見つめた東京五輪*1について、「BPO放送倫理・番組向上機構の委員会が重大な放送倫理違反があったとする意見書を公表し」たという。NHK NEWS WEB「NHK BS1スペシャBPOが意見書 “重大な放送倫理違反あった”」(2022年9月9日16時14分)による。

www3.nhk.or.jp

なお、原文は、BPOホームページ「放送倫理検証委員会 委員会決定第43号/NHK BS1 東京五輪に関するドキュメンタリー番組への意見」(2022年9月9日)をご一読ください。

www.bpo.gr.jp

 

 NHKの記事には以下のような記述がある(なお、原文もざっと見たが、矛盾はない)。

 放送前の試写でチェック機能が働かなかったとし、その要因として、制作スタッフのデモや社会運動に対する関心の薄さを挙げ「市民の活動に真摯な目線を向けるべきだった」などと指摘し、重大な放送倫理違反があったと結論づけました。

(中略)

 また、西土彰一郎委員は「結果として五輪反対デモや、それ以外のデモ全般もおとしめるような内容を伝えてしまった。あえて声を出している人の尊厳を傷つけることになってしまったことの重大さをNHKはかみしめてもらいたい」と述べました。

 

 日本に限るかはわからないが、とりあえず日本にいる人はデモが嫌いな人が多そうだなぁ、という気はする。

 

 先述のNHK NEWS WEBの記事を見て思い出したのは、『東大発オンラインメディア UmeeT』に未だに掲載されている、田中マルクス・著「【ほこたて対決】『絶対に投票に行きたくない東大生』VS『絶対に若者を投票に行かせたいお笑い芸人、たかまつなな』【18歳選挙権】」である。そこには、以下のような記述がある。

「大学生とか若者ってかなり人数がいるから、十分に政治権力を持ちうるんですよ。政治は怖いとか思われがちですが、投票はテロやデモなんかよりずっと直接的に自分の思いを社会で実現できる手段です。投票に行かないと、絶対損しますよ!」(たかまつななさんのコメント)

 

 たかまつななさんは、一時期物議をかもすコメントを連発したが、上記引用のコメントをしたとすれば、最悪である。犯罪であるテロと、憲法第21条で保障されている*2デモを並列している時点で(こいつ、馬鹿じゃねぇの?)と思われること必須である。ただ、たかまつさんも、おそらくデモが嫌いでこういうコメントになったのだろう*3

 

 それにしても、デモは、見ている側からすれば、知らなかったことへの興味が喚起され、投票行動にも影響を与えるのに、なぜ日本にいる人は嫌うのだろう。日本にいる人は、そんなに社会のことを知っているのだろうか。デモを嫌うというのは傲慢なように思うのは筆者だけだろうか。

 

 

 

 

*1:後述「NHK BS1スペシャBPOが意見書 “重大な放送倫理違反あった”」の注釈を参照のこと。

*2:もちろん、他の権利との兼ね合いがあるから、無制限にできるわけではない。

*3:ただし、筆者の直感の上、田中マルクスさんの記事にも根拠がない(たかまつさんが根拠を示していない)。

新しい カバーがいい 場合がある

 プロ野球のレギュラーシーズンもいよいよ大詰め。それだからか、なぜか、以前フジテレビのプロ野球中継で使われた、吉田拓郎さんの「ホームランブギ2003」を思い出した*1。ブルース俱楽部鹿児島さんのYouTubeチャンネル「ホームランブギ2003 吉田拓郎」のリンクを貼る。

www.youtube.com

 

 オリジナルは誰かを調べたところ、笠置シヅ子*2のようである。笠置シヅ子の「ホームラン・ブギ」は、YouTube Music「俺たちの野球の歌~六甲おろし 闘魂こめて~」(日本コロムビア)から。

music.youtube.com

 

 筆者は、最初に聴いた吉田さんのバージョンの方が、笠置のバージョンよりしっくり来た。

 

 以前にもこんなことがあった。筆者はYou Tubeで収録曲を聴いて感動したので*3石嶺聡子さんの「洋灯~Nostalgia For Tomorrow~」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)を買ったが*4、最初の曲の「おおシャンゼリゼ」から惹きつけられた。Spotifyに「洋灯~Nostalgia For Tomorrow~」の楽曲があるので、リンクを貼る。

open.spotify.com

 

  石嶺さんの「おおシャンゼリゼ」は、岩谷時子の訳詞であるが、それを最初に歌ったのは越路吹雪のようである*5。そこで越路吹雪の「オー・シャンゼリゼ

music.youtube.com

を聴いたが、あまりピンとこなかった。この体験を思い出した。

 

 新しいカバーソングで古いオリジナルを知ること、ならびに、新しいカバーソングに魅力があることを知ることができ、貴重であった。もちろん、古いオリジナルがダメだ、と言っているわけではない。

*1:ウィキペディア「野球道(フジテレビ系列)」を参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%90%83%E9%81%93_(%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E7%B3%BB%E5%88%97)

 なお、当時のタイトルは「熱チュー!プロ野球」だったらしい。

*2:本文では、故人の敬称略。

*3:記憶では「トゥモロー」。ミュージカル「アニー」でおなじみ。本エントリーではSpotifyのリンクと重複するので、YouTubeのリンクは示さない。

*4:アマゾンレビュー「磨きのかかった 表現力で 洋楽を」をご一読。

https://www.amazon.co.jp/review/RCX56H65D0SLS/ref=cm_cr_srp_d_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=B00L6HVGCM

*5:ウィキペディア「オー・シャンゼリゼ」参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AA%E3%82%BC

財団方式 慰安婦同様 禍根残す

 まずは、日本経済新聞電子版「韓国、徴用工問題で財団活用案 政府の代位弁済は見送り」(2022年9月6日17時30分)をチェックしてみよう。

www.nikkei.com

 

 記事によると、

 韓国政府は元徴用工訴訟への対応を巡り、5日までに開いた官民協議会の議論を踏まえた解決策をとりまとめ、日本に示す構えだ。元徴用工支援のため過去に設立した財団を活用、日韓の企業が自発的に拠出した資金で被告企業の賠償を肩代わりする案が浮上している(中略)

 

 原告の同意が要らない方法も検討している(以下略)

という。

 

 こういう解決では、慰安婦問題同様、後に引きかねない。慰安婦問題については、女性のためのアジア平和国民基金(以下においては、コトバンクのリンクを貼る)

kotobank.jp

を設立するだけでは済まず、2015年日韓合意(外務省HP「日韓両外相共同記者発表」のこと)

www.mofa.go.jp

においてまた財団を設立したが、2015年日韓合意については、当ブログ「国連機関の勧告 何で無視するの?」

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

で触れたとおり、国際連合の機関からの評判は良くないうえに、問題の最終的な解決に至っていない。

 

 いわゆる徴用工問題(強制連行とも言われる)も、被害者をないがしろにせず、原告の望み通りにすることが肝心である。ましてや、今回の場合、日本政府が賠償することは全くないわけだから*1。そしてそれは、中国人強制連行と同様な解決でもある。「強制連行 中国人に 先例が」をご一読。

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 

*1:訴訟の当事者ではないから。

中国人と 韓国人に 味方せよ

 本エントリーは日本語話者にむけて日本語で書いており、読者に日本人*1日系人が多いと推測するが、そうであれば冷静になって、差別問題においては中国人や韓国人の味方をすべきという話。

 

 ネットサーフィンをして目についた記事の一つは、Record Chinaの「カナダでアジア系ヘイト『中国へ帰れ』『私は韓国人だ』『アジア人嫌い。特に韓国人』」である。2022年9月5日9時30分にアップされた記事。

www.recordchina.co.jp

 

 記事によると、

 中国のニュースサイトの観察者網によると、カナダのノースバンクーバーで先月、すし店の韓国人オーナーが白人女性から人種差別攻撃を受けるということがあった。

 記事によると、オーナーは、白人女性が飼い犬にすし店のドアに向かって排尿させるのを見かけたため止めようとした。すると、白人女性はオーナーに向かって「中国へ帰れ」と叫んだ。

 オーナーが自分は韓国人だと説明すると、白人女性は「韓国人、日本人、中国人かどうかは関係ない。アジア人が嫌いだ。特に韓国人は犬肉を食べるので嫌いだ」と述べた。警察が現在、捜査を進めているという。(以下略)

とのこと。

 

 筆者の印象だが、日本語話者の多数を占めていると推測される日本人は、中国*2や韓国について、批判を越えて、憎悪の心を持っている人が多い。

 

 そういう心は内心にしまっておいて発表しない方がいいと忠告するが、上記Record Chinaの記事を見て、(これだから中国人や韓国人は)と思うのはやめた方がいい。

 

 記事の限りでは、「白人女性」が悪いとしか言えない。「排尿」が迷惑なのはいうまでもないからである。

 

 しかし、日本人は、「中国」や「韓国」という文字が目に入ると、とたんに(中国(人)や韓国(人)が日ごろから悪いことをやっているから、自業自得だ)みたいに思ってしまい、インターネット上でも書きこんでしまう*3人が多いように思う。

 

 排尿が悪いのみならず、アジア人全体が差別されているというニュースなわけであるから、中国人や韓国人の側に立って、「アジア人を差別するのはやめろ!」と、勇気をもって表現すべきである。

 

 なお、「『特に韓国人は犬肉を食べるので嫌いだ』」について。筆者は犬を食べないが、犬を食べるというのは、タンパク質が不足している地域では、昔はよくあったのである。犬を食べることについて否定的な人は、ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』(上下2巻。草思社文庫、2012)でも読んで、人間の歴史を謙虚にたどるべきである。現在犬を食べる人が少なくなったとすれば、それだけ豊かになった*4と思って感謝すればよい。

*1:日本国籍取得者のこと。

*2:中華人民共和国のことだが、台湾や香港など、一部地域を除く。

*3:どの民族、国籍であれ、悪いことをやる人はごく一部であるという、当たり前の見解も持てない人がいる。

*4:実際にそうなっているかはわからない。