昨日、民主党の代表選が行われ、小沢一郎さんが、対立候補が出なかったため、無投票で代表に再選された。
最近の小沢さんは、小泉純一郎さんや安倍晋三さんのアンチテーゼとして注目されているが、私の意見を言えば、正直言って期待できない人である。というのは、現実を見ていない上に、主張が荒唐無稽なところがあるからである。
試みに「小沢一郎ウェブサイト」を見ると、
(ニートについてhttp://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/fuji/2005/fuji20050419134025.html)
(国連待機部隊についてhttp://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/fuji/2004/fuji171.htm)
ニートについて小沢さんは、 嵒袖い任發覆てき盛りの若者が、漠然と他人に寄生して生きているなど、とんでもない」と言ってみたり(病気の人もいるし、漠然としていない人もいるかもしれない)、⊃討龍賚も知らずに、「最も責任が重いのは厳しいシツケもせずに、ただ甘やかせている親たち。どうかしている。親自身が自立していないから、子供がまともに育たないのである。」とか、「ニートの親は動物にも劣る」とか言ってみたり(自立させようにも学校に通わせられなかったり、起業できなかったりすることに考慮がいたらなかったのだろうか)、ホームレスになる可能性があることも考慮しないで(ホームレスを否定する趣旨ではないが、家にいるニートより就職するのは大変だろう)、「一定の猶予を与えて、親が子供を家から追い出せばいい。無理矢理でも自分の力で人生を生きさせるのだ。」とか言ってみたりで、現実を見ない荒唐無稽な話をしているんですな。
国連待機部隊については、 崙鐱椶世韻「危ない仕事はイヤだ」と言っていては、世界の人々の信頼は得られない」などと言ってみたり(哲学がないので信頼されないのでは。自衛隊を出さないことを評価する人もいる)、◆崋衛隊と二重になり、効率が悪い」というまっとうな批判を「自衛隊も国連待機部隊も防衛庁長官の指揮下に置き、組織系統の違いだけで区別する」、「隊員の基本的訓練も自衛隊で行い、希望者などを国連待機部隊に配属するようにする」とごまかしたり(同じ部隊が国内を防衛したり海外に派遣したりしてもいいと思う)と、この論点でもやっぱり荒唐無稽ですな。
あと、小沢さんだと、労働者を代表しているというイメージが湧かない。マルクス流の階級闘争史観は古いと知りつつも、現在の政治状況ではやはり労働者を代表しているイメージの人が代表でないとサラリーマンもフリーター(年齢は考慮せず)も安心して政権を任せる気にはならないだろう。