まずはVergil2010さんのはてなブログ『読む・考える・書く』「旭日旗と朝日新聞社旗と大漁旗の区別がつかない人たち」(2019年9月23日)をご覧いただこう。
Vergilさんによると(上記記事からアクセスしてみよう。正しいかは筆者の要約)旭日旗と、大漁旗等は別物だという。
それでは辞書的にはどうか?
goo辞書「旭日旗」
も見てみよう。
なかなか微妙な話である。概ね旧日本軍が用いたデザインが筆者のイメージする旭日旗であり(「旭日旗と朝日新聞社旗と大漁旗の区別がつかない人たち」の最初のデザイン。なお、朝日新聞社旗との区別がつかない人は、何らかの問題があるとされても仕方がない)、韓国が批判するのはわかる。
この話を長々と持ち出したのは、本エントリーで検討する、読売新聞2019年9月22日社説
にも
とあったからである。それを含め、読売新聞が日本の新聞にもかかわらずそこの多数派である日本人の読者に役に立たない新聞と証明した社説を検討する。
韓国政府が対日強硬策をアピールし、メディアやネットを通じて反日感情が煽(あお。カッコは筆者が付記)られる
とあるが、日本のメディアがアピールしているとしか見えない。また、「韓国」を「日本」にするとより当てはまる。このことは、当ブログで「韓国」と検索してもらえればわかるのでこれ以上の言及はしない。なお、日本において、韓国旅行の自粛は起こっていないようだ(「日本旅行の自粛」等はあっても)。
それにしても社説のように
のであれば、日本の新聞であれば①日本側が対策を立てるべきである、または②やむを得ない、となるはずだが、日本の新聞ではないことを自覚しているのか、読売新聞は
文在寅大統領の責任は、極めて重い
としている。それなら日本の読者はどうしようもない。日本旅行の自粛や日本製品の不買運動は我慢しろということになる。しかし、読者は霞を食べて生きているわけではない。日本旅行の自粛等があったら、まずは日本政府の責任を問うべきだろう。それができないなら日本の新聞をやめるべきだね。
なお、先ほどの文大統領の責任の重さについての続きを引用すると、
日本の輸出管理厳格化について、徴用工問題を巡る「経済報復」であるとし、「日本政府が過去の過ちを認めず、歴史を歪曲わいきょくしている」と強調した
とあるが、文さんの指摘は間違っていない。
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
、ならびに
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
あたりをご一読。
先ほど引用した文章をもう一度引用するが、
と言えるかは疑問で、大漁旗との区別が容易につくのは、「旭日旗と朝日新聞社旗と大漁旗の区別がつかない人たち」を読めばわかる。
韓国は「日本の侵略による苦痛を想起させる」と主張する。歴史問題の蒸し返しを図っているのではないか。文政権は、こうした姿勢が日韓両国民の相手国に対する感情を悪化させ、民間交流を萎縮(いしゅく)*1させることを認識すべきだ
と社説は締める。しかし、それなら、日本側が旭日旗を用いない選択もできるわけで、日本の新聞であればそれを提言すべきだろう。普通の日本人であれば、韓国側が批判する旭日旗くらい容易にわかる。
*1:ルビをカッコ書きに改めた。