清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

教科書に 沿って好きな曲 分析だ

先日、佐藤優・著『人をつくる読書術』(青春新書インテリジェンス、2019)を読んだ。それによると、「中学校の教科書をしっかり読みこなせれば、大学のテキストも読めます」(p29)とのこと。

 

そこで筆者は、某図書館から、『新しい国語』(東京書籍、2011年2月28日検定済)という中学教科書を借りたが、たしかに内容が充実しており、佐藤説は一理ありそうだ。

 

一方、新井紀子『AIに負けない子どもを育てる』(東洋経済出版社、2019)も読んだが、中学以前の段階から教科書を読むことができない人がいるらしく、佐藤説に一理ある一方で、中学校では手遅れとも感じてしまった(だから、小学校段階での提言をしている)。

 

閑話休題

 

先述の『新しい国語』はなかなか充実していたが、特に目を引いたのは、『新しい教科書1』(中学1年生用教科書)p199~の「鑑賞して良さを表現しよう CDジャケット」のところである。何かで聞いたことがあるが、イマドキの中学生が授業で流行音楽の良さを書く教育を受ける可能性があるとは思わなかった。筆者が中学生のころは、流行音楽のCD等は1枚も買わなかったが。

 

筆者も、好きな曲の一つである、BAJI-Rの「paradise」(作詞:中沢晶)でやってみよう(最近の曲に好きなのがないので古い曲で)。

 

歌詞はJOYSOUNDのサイトにて。なお、筆者調べで、歌詞は「paradise」のシングル(1999年3月25日。ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ(当時)から発売された)と同内容である(後述)。

www.joysound.com

 

曲の実際は、

www.youtube.com

で(同曲が使用されている)。

 

まずはキャッチコピーを決めると、「さぁ、一歩踏み出そう」となるか。

 

次に鑑賞文。

 

歌のテーマは、「泳ぎだそう 光の中へ」(「paradise」)が典型だが、先述のキャッチコピーの「さぁ、一歩踏み出そう」となる。自己啓発っぽい内容とも言えるが、聴いているかぎりでは自己啓発臭さは感じないし、筆者の人生でも単に考えるだけではいいことが起こらないことを痛感しているので、いいテーマである。

 

構成もはっきりしていていい。Aメロが一言でいうと閉塞感。Bメロ(「青い空」から、2番は「街中の」(ともに「paradise」)からの一節)で風景(詳細ではない)が出て場面が変わり、サビが曲のメッセージとなっている。

 

サウンドも、レゲエベースとされている(Amazonのサイトにある「とりあえず」という、BA-JI(BAJI-Rの前身)のデビューミニアルバムの「メディア掲載レビュー」を参照。https://www.amazon.co.jp/%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%9A%E3%80%82-BA-JI/dp/B00005F5JA/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=BA-JI+%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%9A&qid=1581942931&sr=8-1

)バンドらしく、裏拍の独特のリズムで、ホーンの響きも心地よい。先ほど「自己啓発臭さは感じない」と書いたが、サウンドの良さも一つの理由かもしれない。

 

この曲の歌詞に「街中の春の匂いを」(「paradise」)とあるが、聴くことにつき春に限定する必要はない(とっくの昔に終了したが、「中央競馬ワイド中継」(tvkテレビ他)において一年中流れていた)。やる気の出ない時に聴けばノリノリになると思うが、新しいことをしやすい(入学、入社、その他)春にピッタリの曲とも言える。

 

なお、筆者は「R」というアルバムも持っており、それにも「paradise」は収録されているが、実は歌詞の表記が違う。以下、挙げてみよう。

 

「でも それが(、(『R』))そんなに」

「それがつまり(、(『R』))」(1番とその繰り返し部分)

「アンテナをもっと、グッと、(『R』にはない)伸ばそう」

「たるんだ夢を キュッと、(『R』にはない)引き締めよう」

 

何か意味があるのだろうか?推敲した結果が『R』の表記なのだろうか?今となっては知る由もない。

 

筆者の自己満足感はあるが(読者がどう思おうと筆者としてはそれなりの出来)、作品につき読者等に良さを紹介するのはなかなかいい教育だと思った。