清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

定年延長 法的問題 あるようだ(2)

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 の続き。

 

まず見ていただくのは、時事ドットコムが2020年2月19日20時5分にアップした「人事院局長、異例の答弁修正 検事長定年延長で審議紛糾―衆院予算委」。

www.jiji.com

 

 黒川弘務東京高検検事長の定年延長をめぐり、人事院の松尾恵美子給与局長は19日の衆院予算委員会で、異例の答弁修正を行った。検察官には国家公務員法の定年延長規定が適用されないとした政府見解を「現在まで引き継いでいる」としてきたが、一転して引き継いだのは法務省から相談を受けるまでと変更

 したのだという。

 

解釈も無理筋だが(「定年延長 法的問題 あるようだ」で書いた)、説明も無理筋である。最初から「『1月22日に法務省から相談があるまでは』」(時事ドットコムの記事より)と言えばいいのだろうが、それならなぜ解釈を変更したのかが問われるし、その変更が法律の文言から離れているという非難はぬぐえない。

 

次は朝日新聞デジタルが2020年2月20日5時にアップした「検察内からも意見「国民に経緯説明を」 検事長定年延長」を紹介する。

www.asahi.com

朝日新聞の記事のキモを勝手に認定して引用すると、

 関係者によると、会議の終盤に中部地方の検事正が挙手をし、法務省の首脳に黒川氏の定年延長について質問。「検察は不偏不党でやってきた。政権との関係性に疑念の目が向けられている」といった内容の発言をした上で、「このままでは検察への信頼が疑われる。国民にもっと丁寧に説明をした方がいい」という趣旨の提案をした。辻裕教・法務事務次官が質問を引き取ったが、「延長の必要性があった」と答えるにとどめたという。

 仮に「『延長の必要性があった』」(朝日新聞デジタルより)のであれば、検察庁法の改正で対処すべきだろう。今回のような解釈変更は、法律の文言を素直に読む限りでは無理と思われるのは、「定年延長 法的問題 あるようだ」で書いた通りで、それで問題ないと思う。

 

ところで、最近、新井紀子・著『AIに負けない子どもを育てる』(東洋経済新報社、2019)を読んだ。読解力がないとAIに仕事が取られるからAIでは難しい読解力を身につけるべきだという内容である。この問題に関する報道を見、自分で法律を見た結果、現在の日本の中枢であればAIのほうがマシということになってしまうが、AIにも限界があるようなので、安倍政権が速やかに退場しない限り、日本が衰退するかもしれないな(もっとも、現在は新型コロナウィルスの対応をしなければいけないことと、通常国会の会期末までまだ先が長いことから、「速やかに退場」はあり得ないが)。