2020年4月4日19時から、AbemaTV将棋チャンネルで、第3回AbemaTVトーナメントの出場棋士を決めるドラフト会議が放送された。結果は下記から。
結果を踏まえた筆者の予想は後ほど。先ずはドラフト会議にモノ申してみる。
まず指名順。豊島将之・竜王名人から、タイトルホルダー間の序列(竜王、名人、その他のタイトルのうち獲得数の多い順、など)、次にタイトルホルダーを除いて、第78期名人戦・順位戦のランキングの上位棋士(日本将棋連盟HPより。https://www.shogi.or.jp/match/junni/2019/78a/index.html)の段位→(段以内で)棋士番号順(日本将棋連盟HP「現役棋士一覧」参照。https://www.shogi.or.jp/player/)を加味して、ランキング上位の棋士から指名。ただし、Abemaドリームチームの藤田晋・サイバーエージェント社長(Abemaドリームチーム)は最後の指名。なお羽生善治九段は既にAbemaドリームチームに入っている。
すなわち、指名順は、豊島竜王名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチームの順。2巡目も同じ。
そして、重複氏名は、抽選(予備抽選で本抽選の順番を決め、本抽選でAbemaTVのマスコットのマークがつけば交渉権獲得)。
しかし、本来の(アメリカのプロスポーツの)ドラフトって、弱い方から指名しくじ引きはない。それを応用すると、Abemaドリームチームは別格だから最初に指名するとして、先述の指名順の逆、すなわち稲葉八段から指名し、抽選なしにするほうがドラフトらしい(それで面白いかは別だし、以下は結果論だが、このルールだとAbemaドリームチームは羽生九段、藤井聡太七段というメンバーで、将棋ファンとしてはドリームチームの度合いが強そう。なお、2巡目もAbemaドリームチームからの指名でよい。何せ「ドリームチーム」ですから(2020年4月6日追記:考え直して、2巡目は豊島竜王・名人から指名したほうがよいとする。指名される棋士の公平さを図るため)。
さて、ドラフト会議にケチをつけるのは終わったから、予想を書いてみる。
◎ チーム永瀬(藤井聡太七段、増田康宏六段)
〇 チーム渡辺(近藤誠也七段、石井健太郎五段)
▲ チーム豊島(佐々木勇気七段、斎藤明日斗四段)
△ チーム三浦(本田奎五段、高野智史五段)
(ウィキペディア「予想紙」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%88%E6%83%B3%E7%B4%99)の、関東の記号に従った。
AbemaTVトーナメントの経験不問で、若くて勢いのある棋士がいるところの評価を高くした。ただ、木村王位みたいに若手をなぎ倒す人もいれば、今回出場していないが、八代弥七段みたいに手つきが優雅すぎて向いてなさそうな人もいるから、上記予想通りになるかは何とも言えない。
最後に、今日のNHK・Eテレ「将棋フォーカス」、「第70回NHK杯争奪テレビ将棋トーナメント」を見たりして思った、意外な落選棋士。
深浦康市NHK杯選手権者。何といっても早指しで有名なNHK杯直近の優勝者。
千田翔太七段。直近の朝日杯将棋オープン戦の優勝者。その棋戦で藤井聡太七段、永瀬拓矢二冠に勝利。「永瀬中尉の大晦日共同訓練」(ニコニコ生放送)つながりで糸谷八段が指名すると読んだのだが(佐々木七段は既に指名されていた)。
大橋貴洸六段。AbemaTVトーナメント経験者でもあるが、第70回NHK杯の成績優秀者シードで唯一指名されなかった。
第3回AbemaTVトーナメントは、2020年4月11日から毎週19時からの放送。