週刊誌の見出しってひどいものがあるが、今週(2020年7月16日号)の『週刊文春』、ならびに『週刊新潮』の見出しは結構ひどかった。以下、検討。
まずは『週刊文春』の見出し。
綾瀬はるか「4年愛」/売れない/韓流俳優(ノ・ミヌ)に/「私と結婚しなさい」
綾瀬事務所は猛反対 障壁は「格差」と「日韓問題」
もちろん「『格差』」のある結婚がうまくいくとは限らない。筆者の知る限り、学歴がそうである。
しかし、この見出しだと、女性が上だとうまくいかないと読めてしまう。
つまり、ジェンダー差別と解釈されても仕方がない。
男は外で仕事、女はそれほどでもない、というのはジェンダー差別の典型である。
なお、綾瀬はるかさんの結婚は、本人の好きな人とすればいいとしか言えない。
次は『週刊新潮』の見出し。
香港だけではない! 異形国家「中国」の
「人権弾圧・膨張主義」・「きゃりーぱみゅぱみゅ」「浅野忠信」・・
なぜ政治発言「芸能人」は声を上げないのか
上げないと思うならお前(『週刊新潮』)が声を上げろとしか言えないなぁ。すべてのことに声を上げるつもりがないから黙ってろ!というニュアンスを感じる、ひどい見出しであった。芸能人の名前を書かなければ誤解されないのに。
なお、筆者の個人的見解としては、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグが盛り上がったのにびっくりした。国家公務員の定年にこれだけ関心が集まるとは思わなかったからである。ただ、自国のことだから興味を持つのが悪いとはいえず、その点からも『週刊新潮』の見出しは悪い。