清高の ニュースの感想 令和版

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マイケル・サンデル 本当は 馬鹿だった?

朝(執筆時は別)、読売新聞統合版1面「考察 米新政権 『勝ち組』の慢心 格差生む」(以下、①と表記)と題した記事を読んだところ、あの有名なマイケル・サンデル(マイケル・J・サンデル)さんが、本当は馬鹿なのではないか?と思ったので、取り上げる。

 

ドナルド・トランプ米大統領は、新型コロナウイルス危機への対応に多くの点で失敗した。にもかかわらず、大統領選では7000万を超える米国人がトランプ氏に投票し、得票数は前回選を上回った。

 

いったいなぜなのか。民主党ジョー・バイデン前副大統領の勝利に慢心せず、自問自答すべきだ。米国は、能力主義の競争を勝ち抜いた「勝ち組」が傲慢になり、置き去りにされた人々に優しさを示さない社会になってきたのではないか。(①)

 

それでは2016年と2020年のアメリカ大統領選の結果を示してみるか。

 

BBC NEWS JAPAN「【米大統領選2016】敗れたクリントン氏の得票数、オバマ氏除き史上最多か」(2016年12月12日)   

www.bbc.com

によると、

クリントン氏が2008年のバラク・オバマ氏を除く過去のどの候補よりも、多く得票していた

だとか、

 最新の開票結果によると、クリントン氏の得票数は2012年に再選されたオバマ大統領を超えた。トランプ氏に対しては、260万票以上、上回っている(得票率はトランプ氏の46%に対して48%)。

 とある。

 

朝日新聞デジタルアメリカ大統領選2020」(2020年11月27日アクセス)

www.asahi.com

に、2020年11月27日現在の得票数、ならびに得票率が書かれているので示す。

バイデン:80,063,589 得票数 (51.11%)

トランプ:73,904,195 得票数 (47.18%)

(③より)

普通の能力があれば、(反省すべきはドナルド・トランプさん、ならびに共和党だな)となるが、サンデルさんは能力がなかったからか、以下にも自分に都合のいい解釈を開陳している。だからタイトルのように馬鹿にされるのである。それではその「自分に都合のいい解釈」を。

米国の労働者層は、伝統的に民主党を支持してきたが、1990~2000年代前半、共和党に支持を変え始めた。グローバル化で生じた社会の不平等に、民主党が効果的に対応できなかったのが原因といえる。(①)

 なぜ2000年代前半までで考察を終えているのだろう?先ほど引用した部分をもう一度。

 クリントン氏が2008年のバラク・オバマ氏を除く過去のどの候補よりも、多く得票していた(②)

 もちろん現在の民主党をだれが支持しているかはわからない。しかしそれならなぜオバマさんにそれほど得票が集まったのだろう?そしてまたなぜ今回バイデンさんが過半数の得票を得たのだろう?それらを無視して勝手なことを言うから馬鹿にされるのである。

 

マイケル・サンデルさんは、「白熱教室」で有名だが、法哲学の世界では共同体理論で有名である(碧海純一『新版法哲学概論』(全訂第二版補正版。弘文堂法律学講座双書、2000)p352「サンデル」がマイケル・サンデルさん)。そういう先生が、日本のメディアとはいえ、本エントリーで取り上げたような馬鹿げた見解を公言するとは思わなかった。