ファミリーマートの「お母さん食堂」が非難されており、それをやめるようにしてもらうための署名活動がなされているという。BUSINESS INSIDER(竹下郁子)「ファミマ『お母さん食堂』の名前変えたいと女子高校生が署名活動、『料理するのは母親だけですか?』」(2020年12月28日6時)
これに反対(根拠となるツイートの一つは
「お母さん食堂」がNGで、「ミルキーはママの味」がOKなの、私は全く理解できないんですけど、「お母さん食堂」の署名を応援しながら、私のミルキー署名を批判するみなさん、説明していただけませんかね。
— 青識亜論(せいしき・あろん) (@BlauerSeelowe) 2020年12月29日
)の青識亜論(せいしき・あろん)(@BlauerSeelowe)さんが、こんなキャンペーンを張っていたという。題して「不二家の「ミルキー」に「パパのミルク味」も販売してほしい!!!」(Change.orgから)
キャンペーン · 株式会社不二家: 不二家の「ミルキー」に「パパのミルク味」も販売してほしい!!! · Change.org (タイトルの方がわかりやすいので埋め込みにしなかった)
BUSINESS INSIDERの記事にある話は、筆者は理解する。たしかに料理というのは、お母さんが作ると決まっているわけではなく、ファミリーマートに意図はなかったとしても、それを固定しかねないネーミングなので非難されても仕方がない。
ところで、なぜ「ミルキーはママの味」なのか。不二家HPに答えが。「「ミルキー」の袋に「ミルキーはママの味」とありますが、どういう意味ですか?」
不二家の答えは、
ミルキーは北海道の厳選されたしぼりたてのミルクから作られた濃厚なれん乳を使って作られています。
このお母さんの愛情や母乳のなつかしさをイメージしたキャッチフレーズで、発売当時(1951年(昭和26年))から親しまれています。
とのこと。
たしかに「不二家の「ミルキー」に「パパのミルク味」も販売してほしい!!!」にあるように、「今では男性が哺乳瓶によって授乳をすることも増大しております」などは正しい。一方、「お母さん食堂」に比べてジェンダーによる役割固定という面では弱い気もする。また、「『パパのミルク味』を発売してほしい!」(「不二家の「ミルキー」に「パパのミルク味」も販売してほしい!!!」)というキャンペーンの必要はない。パパのミルク味だと今までのミルキーと違えばそれも問題だろう。単に「『ミルキーはママの味』をやめろ」で良かった(代案は浮かばないが、ミルクを強調するキャッチコピーにすればよい)。そうできないところに、単に(「『お母さん食堂』をやめろ!」って気に入らねぇ!)という、青識亜論さんのホンネが垣間見えるのである。
面白い議論だったが、筆者の判定では、「お母さん食堂」の名前を変えたい高校生の勝ちで、青識亜論さんのキャンペーンはズレている。
*ウェブサイトのアクセスは2021年1月2日。内容も同日の内容。