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において、「お母さん食堂」をやめさせる署名と、不二家ミルキーに「パパのミルク味」を販売してほしいという署名について検討した(ので読んでね)。
ところで、「お母さんの味」をやめさせる署名の発起人は、「公益社団法人ガールスカウト日本連盟の会員」だという(BUSINESS INSIDER「ファミマ『お母さん食堂』の名前変えたいと女子高校生が署名活動、『料理するのは母親だけですか?』」2020年12月28日6時)
)。じゃ、ガールスカウトだとか、ボーイスカウトだとかは正当化できるのか?もちろん筆者はそういう法人をつぶそうとは思っていないし、活動している人に敬意を表したいが、ガールスカウトやボーイスカウトの歴史をざっと見ると結構難しい問題なので、以下、検討する。
まずはボーイスカウトから。『そなえよつねに ボーイスカウト』「初めての方」(2021年1月2日アクセス)
によると、「少年たちが男らしさを身につけ」 るために行われたのが由来だという。
これは現代では問題となりうる。男らしさも問題となりうるからである。『悪について誰もが知るべき10の事実』(ジュリア・ショウ、講談社、2019)、『男らしさの終焉』(グレイソン・ペリー、フィルムアート社、2019)、以上2冊を読んでください。
続いてガールスカウト。『girl scouts(公益社団法人ガールスカウト日本連盟)』「ガールスカウトの成り立ち」(2021年1月2日アクセス。
)によると、「当時、イギリスで人気を高めていたボーイスカウト。その創始者、ロバート ベーデン-ポウエル(B-P)の前に突如、少女たちが押しかけ、「”Something for Girls, too!” (私たちも活動したい!)」と訴えました。それを聞いたB-Pは、少女には少女に合ったやり方があり、運営は女性に任せるべきと考え、ガールスカウトをつくることにしました」とある。これも今では問題になりそうである(「少女に合ったやり方」というのがジェンダー差別になりうる)。なお、ボーイスカウト、現在は「1995(平成7)年以降、各部門に女子が参加できるようになりました」(『そなえよつねに ボーイスカウト』「初めての方」)とのこと。
先述の「お母さん食堂」や「ミルキーはママの味」(「お母さん食堂」対「パパのミルク味」、読んでね)もそうだが、時代により考え方がわかるのは如何ともし難いのではないか。そして過去においてはそれなりに正当化できる理由があったことも。