読売新聞2021年11月3日統合版「衆院選 女性議員『3割』遠く」を読んだ。噴飯ものだった。以下、検討して理由を述べる。
と大見得を切ったが、噴飯ものである理由は以下に引用するくだりである。
(前略)「市川房江記念会女性と政治センター」理事長の久保公子さんは「(略)様々な背景を持った女性が国会で活躍できるよう、まずは政権政党が先頭に立って尽力してほしい(以下略)」
最近の自由民主党は多少まともになったが、筆者は2011年に「自民党 女にモテない 政党だ」という記事をアップした。
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
現在の政権与党はそもそも女にモテなかったのだから期待する方が無理である*1。政権野党の方が期待できるだろう*2。しかしそれよりもいいのは、比例代表制の導入だろう。当選者の一方の性を33.3%以上にするように配分すればよい(ただし当選者1人の場合は除く)。小選挙区*3では、例えば男女ペアにするといった方法があるが、それだけ一方の性を集めるのは大変だから、女性進出の観点からすれば比例代表にして当選者の一方の性を33.3%になるようにするのが現実的であろう。
*1:加えて、現在自由民主党所属(当時次世代の党所属)の杉田水脈さんは、第187回国会 衆議院 本会議 第9号 平成26年10月31日において、「男女平等は、絶対に実現しない、反道徳の妄想です」と言った。BUSINESS INSIDER「なぜ杉田水脈議員は過激発言を繰り返し“出世”したのか──女性が女性を叩く構図は誰が作ったか」(竹下郁子、2018年8月1日18時。
https://www.businessinsider.jp/post-172378
をきっかけにお調べあれ。
*2:読売新聞2021年11月2日統合版1面によると、自由民主党は261人当選、うち女性20人、立憲民主党は96人当選でうち女性13人(女性の当選部分は「衆院選 女性議員『3割』遠く」による。
*3:そもそも小選挙区では可能な限り男女同数にするのは難しい。選挙区で各政党1人が立候補するシステムだからである。小選挙区で各政党が男女同数の立候補者数にしても、女性ばかりが落選ということもあり得る。