衆議院議員選挙は「政権選択選挙」とされる。いつも思うのだが、そうであるならば、過半数の賛成を得ないと当選できないことにしないとおかしいのではないか*1?この観点で、第49回衆議院議員総選挙の小選挙区の部分を分析する。素材は読売新聞2021年11月2日統合版12版12、13ページの「小選挙区 確定投票」による。
与党(自由民主党、公明党)勝利選挙区中、得票率50%以上の選挙区、割合*2
198選挙区中129選挙区(一騎打ち*354選挙区)65%
野党(日本維新の会は除く)勝利選挙区中、得票率50%以上の選挙区
65選挙区中40選挙区(一騎打ち33選挙区)62%
日本維新の会勝利の選挙区中、得票率50%以上の選挙区
16選挙区中7(一騎打ち0)44%
無所属勝利の選挙区中、得票率50%以上の選挙区、割合
10選挙区中5選挙区(一騎打ち1)50%
気が付いたことを。
(1)政権選択選挙という観点からは、日本維新の会が信任されたとみるのは疑問がある場合が多い。
(2)自由民主党は強い。一騎打ちでなくても得票率50%を取れる。
(3)立憲民主党が過半数の得票を取った*4のは一騎打ちのところが多い。となると、一騎打ちにすればチャンスが生じているのだから、日本共産党を含めた野党共闘を否定するのは難しい。課題は自由民主党以外の候補者も参入した場合となる。