BTSが、アメリカン・ミュージック・アワード(以下、略称の"AMA"を用いる)で、対象を取ったという。K Style「BTS(防弾少年団)、アジア歌手として初の快挙!『2021 アメリカン・ミュージック・アワード』で大賞を受賞」(2021年11月22日13時30分)のリンクを貼る。
AMAにおいては、「ファンの投票で受賞者が選ばれ」、「名目上では、グラミー賞が音楽の水準(質)を、アメリカ音楽賞とビルボード・ミュージック・アワードが音楽の人気(量)を重視するという形で差異化を計ることで、それぞれが権威と視聴率獲得を目指し競争してきている」のだという。Weblio辞書(ウィキペディア)「アメリカン・ミュージック・アワード」を参照。
だから、BTSは、水準や質というよりは、人気や量の面でアメリカのナンバーワンになったとみてよい。皮肉っぽい表現になってしまったが、人気や量の面でアメリカのナンバーワンになるとはすごいことである。
ところで、筆者は、NHKのBSプレミアムで、例年12月ごろに行われるAMAのダイジェストや(ただし2020年は未視聴)、BS朝日で放送されている「ベストヒットUSA」を観ていたが、アメリカのポップスの主流は、ソロアーティスト、またはそのコラボという印象だった(最近の「ベストヒットUSA」は未視聴なので傾向が変わっている可能性があるが)。従って、グループのBTSの人気・量がすごいというのが少々意外である。
K Styleの記事から6分後に配信されたYahoo!ニュースの同記事のコメント欄
https://news.yahoo.co.jp/articles/336057f80652b6a205fe88da51aa6919921dd62c/comments を見ると、日韓比較が散見される。それはいいのだが、筆者の印象論の限りでは、それほど意識する必要がない気もする。BTSのパフォーマンスはそれとして楽しみ、日本のみならず世界中のソロスター候補をさがせばいいのではないか? もちろんグループダンスを否定する趣旨ではなく、筆者も、とりわけK-POPのグループダンスを楽しんでいるのは、読者ならおわかりだろう。BTSがアメリカで人気が出たからって、対抗意識を持つのがいいか疑問だと言いたいのである。