清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

紅白の 男女同数 保障しよう

 文春オンライン「変わる紅白歌合戦」(松谷創一郎・著)シリーズが興味深い内容だったので、勝手ながら紹介する。

 

 #2(

https://bunshun.jp/articles/-/51196

)からいくつか引用してみよう。なお、#1を読みたい人は、#2のアドレス経由で。

 

 アメリカでも日本でも、ヒットチャートを調査すると男性アーティストのほうがヒットする傾向が長らく続いている(#2、1ページ)

アメリカで女性差別として問題になったと記憶しているが、おそらく世界中そうなのだろう。

 

 社会学における若者研究では、男女ともに男性ヴォーカルのアーティストを好む傾向がすでに確認されている(同)

#2の2ページに分析があるので読者の皆様にはそれを読んでもらうとして、筆者(男性)の場合、日本と韓国は圧倒的に女性ヴォーカルを好む一方で、アメリカとイギリスの場合は男性ヴォーカルを好む傾向があると自負している。異性の声を好むという単純な話ではないようだ。

 

 このような民放の音楽特番に対して、『紅白』の男女同数制はとても平等だと言える。逆に、ジェンダー平等を目指すために『紅白』における男女区分の撤廃を求めることは、ジェンダー不平等を招くリスクが生じる可能性もある。

 結果的にではあるが、『紅白』の男女同数の制度は、音楽ヒットにおけるジェンダーギャップを埋めるためのアファーマティブ・アクション──差別や不平等を解消させる策として機能してきた。

 もちろんそれは意図的ではない。男女別の形式は、終戦直後の1945年の大みそかにラジオ放送された前身番組『紅白音楽試合』に源流がある。当時、ディレクターの近藤積が娯楽の3S=「スポーツ、セックス、スリル」の要素を盛り込むことを意識し、その結果として対決とそれにともなう男女同数になったという(『紅白50回 :NHKウィークリー ステラ臨時増刊』2000年)。

 つまり男女同数にすることは意図的ではあったが、それは対決や女性の性的魅力を期待してのことだった(#2、3ページ)

ここは筆者の記憶とは違う*1。男女が公平に戦うのが紅白の趣旨だと聞いている。「意図的ではない」とは言えないのではないか、と思った。もちろん筆者の主観にすぎないが。

 

 いろいろな考え方があるし、男女ともにいるグループがあるので難しいが、筆者としては、紅白歌合戦の形式は結果的に男女平等になっていると思うので、大きく変える必要がないと思っている。

 

 

*1:NHKウィークリーステラ』で読んだ記憶があるが、何号か失念している。