清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

特捜部廃止論 日本であった(検察権縮小 日本でもあった(2))

 韓国における検察の捜査権縮小など日本にとってはどうでもいいのに、否定的に評価しているメディア、人が多いことを批判したつもりの、「検察権縮小 日本でもあった」

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

において、筆者は、日本の検察庁特別捜査部についてさらっと書いたが、その日本においても特別捜査部について批判的なことがあった。有料会員限定(ただし、無料会員でも月10本まで見られる)ではあるが、日本経済新聞電子版「特捜部の廃止は不可避 甲南大法科大学院教授 渡辺修氏 歪んだ正義 検証報告を読む(中)」(2010年12月28日4時)のリンクを貼っておく。

www.nikkei.com

 

  また、産経新聞復権した特捜部、課題は是正されたのか 押収資料改竄事件10年」(2020年9月19日18時59分)でも言及されているので、そのリンクも貼っておく。

www.sankei.com

 

 日本経済新聞の記事の方は有料会員限定なので、産経新聞の記事を一部引用してみよう。

 法務検察史上最悪の不祥事とされる大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件が発覚してから、21日で10年。政官財に巣くう巨悪を摘発してきた「最強の捜査機関」の威信は地に落ち、東京、大阪、名古屋の3つの特捜部は独自捜査体制の縮小を余儀なくされた。「もうロッキードリクルートのような事件はできない」。そんな悲観論もあった特捜部が今、再び存在感を放ち始めた。背景に何があるのか。改竄事件で露呈した特捜部の体質や捜査手法に潜む課題は是正されたのか。(以上1ページ)

(中略)

(以下2ページ)

 押収資料改竄事件の反省を経て、特捜部の捜査は変質したのか。ある元最高幹部の検察OBは「検察組織はそんなに変わっていないのではないか」との見方を示す。「今も昔も、無理して事件をやろうとすることが問題の根本にある」

(中略)

 あらかじめ事件の筋書きを描いて行う特捜部の捜査手法は、供述や客観証拠を多角的に見極め、矛盾が生じた場合は柔軟に修正する姿勢がなければ暴走を生む。筋書きにはめ込む強引な取り調べで、村木さんの指示があった-とした部下らの供述調書の大半は、裁判で「信用できない」と証拠採用されなかった。(以下略)

 

 こうしてみると、検察庁の権限が大きいということは、必ずしもいいということではないということがわかるだろう。

 

 韓国の検察の捜査権の縮小はメディアの報道でしか知らないが、検察庁の権限を見直すというのは、理由は精査していないが、日韓共通である。であるから、韓国だからと言ってヒステリックに「これだから韓国は」だとか「これだから文在寅は」だとか言ったり思ったりしないで、日本がどうであるかなどを自分で調べる方が建設的でいいと思う。