今日取り上げるのは、Yahoo!ニュース個人「ウクライナの次に『餌食』になるのは台湾と日本か?―米政府HPから『台湾独立を支持しない』が消えた!」(遠藤誉。2022年5月12日8時20分)である。
現時点で、アメリカ合衆国は台湾独立を支持していないことについては、産経新聞電子版「米『台湾独立支持せず』 国務省、政策変更なし」(2022年5月12日8時43分)
の通りとしていいだろう。
しかし、だから未来永劫そうであると楽観するのではなく、シミュレーション位くらいすべきである。
前述の遠藤誉さんの文章の、「◆ウクライナの次に『バイデンの餌食』になるのは日本か」のところは読んでおいた方がよい。
現時点ではないが、ジョー・バイデン政権であれ他の政権であれ、アメリカが台湾独立を画策しないと決まったわけではない。中華人民共和国が勝手に台湾に対して武力行使するより可能性が高いと個人的には思っている。というのは、台湾に武力行使しなくても中華人民共和国の一部という建前だから、それがなくなるリスクを冒すわけがないからである。
台湾は親日国とされるし、日本国において好感度が高いイメージがある。だからと言って現状変更に伴って日本が台湾有事のために防衛費を増額したり、場合によっては派兵されたりする*1ことについては、台湾に共感を持つ前に慎重に考えないといけないと思う。