清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

バッハ会長 ロシア排除を 非難する

 まずは、①東京スポーツIOCのバッハ会長が英国政府とウィンブルドンを猛批判『すべての原則に反する』=現地報道」(2022年6月9日19時40分)のリンクを貼る。

www.tokyo-sports.co.jp

 

 ①によると*1

 国際オリンピック委員会IOC)のトーマス・バッハ会長が、ウクライナ侵攻に対する制裁としてロシアとベラルーシの選手の出場を禁止したテニスの4大大会「ウィンブルドン選手権」の主催者と英国政府を猛批判した

という。

 

 ①には「その様子を英メディア『インサイドザゲームズ』が伝えた」とあるが、それはおそらく、②inside the games"Bach hits out at Wimbledon ban and warns ASOIF to guard against political interference"(Philip Barker.2022年6月8日)のことなので、リンクを貼っておく。ただし、本エントリーで訳をつけるつもりはないので、各自で読んでください。

www.insidethegames.biz

 

 本記事では①を事実とみなして以下進めるが、本当であればびっくりする話である。

 

 というのは、③日本経済新聞電子版「ロシア選手が除外解除を要求 IOC会長に書簡」(2022年6月10日4時7分)

www.nikkei.com

によると、

 昨年の東京五輪の陸上女子走り高跳びで金メダルを獲得したロシアのマリア・ラシツケネが、母国のウクライナ侵攻の影響で国際大会から除外されている措置の解除を求め、国際オリンピック委員会IOC)のバッハ会長に公開書簡を出した。ロイター通信が9日、報じた。/(中略)IOCは2月、ロシアと侵攻を支援したベラルーシの選手、役員を国際大会から除外するよう全ての国際競技連盟(IF)などに勧告。多くのIFがこれに従っている

とのことだからである。

 

 ①によると、

 IOCはロシアやベラルーシの国際大会への出場禁止を勧告しているが、あくまで国単位であって「厳しい措置は政府のみに向けられている」と強調。個人競技では中立的な立場として国際大会への出場を容認すべきとの方針を明確に打ち出した

という。

 

 そうであれば、マリア・ラシツケネさんの主張は全面的に正しく、各競技団体は速やかに個人参加を認めるべきだ、となる。もちろんサッカーやバスケットボールのようなナショナルチームは参加が難しいだろうけど。

 

 ところで、クラシック音楽界もロシア人音楽家の排除が進んでいるのは、④読売新聞オンライン「[ウクライナ危機]ロシアの音楽家をボイコット、一律の排除 疑問視も」(2022年3月30日5時)

www.yomiuri.co.jp

や、筆者がGoogleニュース検索で行った結果である、「クラシック ロシア 排除」

https://news.google.com/search?q=%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%80%80%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%80%80%E6%8E%92%E9%99%A4&hl=ja&gl=JP&ceid=JP%3Aja を見ると理解できるだろうが、仙台国際音楽コンクールにおいてはロシア人演奏家が参加できた。⑤河北新報オンラインニュース「郡和子仙台市長 定例記者会見 6/7」(2022年6月7日14時29分)

kahoku.news

によると、

 Q ロシア人の出場もあった。

 A 門戸を開いたということに審査員から大変感謝された。音楽は政治の問題と切り離し、若い音楽家のコンクールに向けた気持ちを阻むことはあってはならないと感じた

という。

 

 トーマス・バッハIOC会長を基準とする合理的根拠はないが、とりあえずバッハ基準に従えば、仙台国際音楽コンクールの対応は妥当な一方、④にあるミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団の対応は不当と評価できそうである。

 

 やはり、国が問題を起こした場合はその国を批判すべきであって、個人を批判すべきでないという風に考える方が良さそうだというのが本エントリー時点の結論である。

*1:ただし、東京スポーツのサイト「東スポWeb」は、コピーアンドペーストができないので、引用は楽天infoseek News「IOCのバッハ会長が英国政府とウィンブルドンを猛批判「すべての原則に反する」=現地報道」(2022年6月9日19時45分。

https://news.infoseek.co.jp/article/tospo_907581754357481472/ から。