デイリー新潮に、高堀冬彦さんの「最高視聴率は41.9% 怪物番組『ザ・ベストテン』が消えた真の理由」(2022年7月5日)が面白かったので、リンクを貼っておく。
以下は引用と筆者の感想を。
ランキング番組の「敵」はレコード売り上げの操作
-「最高視聴率は41.9% 怪物番組『ザ・ベストテン』が消えた真の理由」1ページ
今はまた流行しているが、「レコード」は懐かしいなぁ。
「ザ・ベストテン」「歌のトップテン」の継続が困難になった理由はまだある。出演しないアーチストがどんどん増えていったためである。
(中略)
「大物アーチストがランキング番組を敬遠した1番の理由はフルコーラスで歌えないから。本来は4、5分の曲が、番組用にアレンジされて、3分前後に縮められてしまう。歌のジャンルを問わず、大物になると、これは耐え難い。作品を不完全な形で世に出すのだから。さらに必ず『生』で出演しなくてはならないという縛りも大物たちには重荷になった」(前出・元レコード会社幹部)
ランキング番組は基本的には10曲紹介される。トークの部分もある。だが、放送時間は正味50分以下。フルコーラスは土台無理なのだ。大物招聘が難しいスタイルの番組だったのである
-同 2ページ
筆者は、スカパー!無料の日に、Mnetの「M COUNTDOWN」を見るが、その中で気に入った曲のミュージックビデオを探してみると、「M COUNTDOWN」ではたいていはフルコーラスの印象である(精査していないし、そうでないものがあるのも確認している)。すべてのアーティストにトークのコーナーがあるわけではない。「3分前後」とあるが、現在のK-POPは大体それくらいのが多い印象。J-POPはあまり聴いていないのでどのくらいの長さかはわからないが、以前は4~5分が多かったので、これは曲作りの問題か。最近はサブスクリプションで聴かれるために、世界的に曲が短くなっていると聞くが、これも精査していないからわからない。
1990年前後から音楽の世代ギャップが顕著になった
-同 3ページ
「M COUNTDOWN」には、テ・ジナさんみたいなトロットアーティストが出ることもあるが、概ね若いグループの人ばかりである。それでも成立するのはケーブルテレビの番組だからか*1。地上波民放だとSBS人気歌謡*2になるが、内容は似たように見えるのは気のせいか*3
まぁ、いろいろ感想を書いたが、いわゆるゴールデンタイム(19時から22時)に、地上波で音楽番組をやってもダメだ、くらいのものなのだろう。前述のSBS人気歌謡だって日曜日の夕方の生放送だし*4。
取り留めなく書いたが、ゴールデンタイムで流行音楽の番組を毎週やるというのが無理というのが結論かもしれない。
*1:ウィキペディア「Mnet」参照。https://ja.wikipedia.org/wiki/Mnet
https://ja.wikipedia.org/wiki/SBS%E4%BA%BA%E6%B0%97%E6%AD%8C%E8%AC%A1
*3:以前LaLa TVで視聴したことがある。
*4:SBSの編成表は
https://www.sbs.co.kr/schedule/index.html?div=gnb_pc
から。日曜日を示す"일"のところの、15:50のところに、"SBS 인기가요"(スビスインキガヨ)と表記されているのがそれである。