清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

警戒は 統一教会 だけじゃない

 まずは2つのツイートを紹介。

 

①あ~る菊池誠(反緊縮)(@kikumaco)さんの2022年7月20日17時49分*1のツイート。

 

藤倉善郎@やや日刊カルト新聞(@SuspendedNyorai)さんの2022年7月23日12時39分のツイート。

 

 最初読んだときは(今大事なのは旧統一教会*2だろ!*3)と思ったが、後述のやや日刊カルト新聞の記事を読むと、冷静になった方がいいなと感じた。もっとも、他の媒体を調べていないので、現時点で結論を出せなくて申し訳ないが。

 

 まず、親鸞会*4については、③「野党統一候補の柴田未来氏、偽装勧誘への関与認める=“選挙のために脱会した”とも発言」(2016年6月6日)のリンクを貼る。

dailycult.blogspot.com

 

 ③によると、

(前後略)

■偽装勧誘への関わりも認める

別の参加者からは、神戸大学在学中の活動についても質問が出ました。

参加者「神戸大学のサークルに入った時は、(柴田氏は)“親鸞会のサークルと言っていいかわからない”と言っていましたが、これは親鸞会のサークルと認定しなきゃいけないんじゃないですか」

柴田氏「私は法律家ですので、法的な正確性を期すために申し上げただけです。そういうふうに解釈される方がいるのは理解しています」

参加者「部室もぜんぶ親鸞会から家賃が出てて、活動費も出てると」

参加者「それで富山に連れて行こうとするじゃないですか」

参加者「指示系統も親鸞会の中にある。親鸞会の講師部を通じて指示が降りる。お金も降りる」

参加者「私も大学時代、足を運んでも入りませんでしたけど、親鸞会の“し”の字も言ってなかったですよ。でも入れば富山に連れて行かれます」

柴田氏「連れて行かれたというか、(富山には)私は自分のお金で自分の意志で行きましたよ」

参加者「だから、入るときには一切言わない。そういう形で親鸞会の非常に密接な関係にある団体でありながら、そのことを一切表に出さない。そういう勧誘の仕方というのは、問題あると思うんですが」(参加者)

柴田氏「平成7年のオウム事件があるまで、そういう問題があるってことは私自身はまったく意識していませんでしたので……」

参加者「オウム事件の後は意識するようになったってことですか?」

柴田氏「オウム事件の後、ちょっと何年かごちゃごちゃとしましたけど、私が知る範囲ではそういうトラブルはありませんでした」

参加者「トラブルがあったかどうかではなく、(偽装勧誘という親鸞会の)活動の仕方について問題を感じていないのか」

柴田氏「法的に問題はないです」

参加者「法的に問題なければいいんですか」

柴田氏「私は法律家ですので、法律的に分析するのが……。法的に問題なければいいとかではなく、いまでは早い時期に(親鸞会会長である)高森顕徹さんの名前は出してますし。騙しているとかないです。前も騙していたとかいうことはないのですが、より気をつけているということです。私自身は何も問題ないと思っています」

参加者「偽装勧誘は柴田さんはしてないんですね?」

柴田氏「偽装勧誘という定義もよくわからない」

参加者「親鸞会であるということを明かさずに勧誘するということは、してないですね」

柴田氏「それは偽装なんですか?」

参加者「偽装ですよね。学生だったら仏壇を隠して親鸞会に関係する者をぜんぶ隠して口裏を合わせて勧誘するわけでしょ。そういうことやってきましたでしょ、神戸大学で」

柴田氏「で、偽装は何を偽装するんですか」

質問に対して質問で返し、はっきり答えようとしません。

参加者「テキストとか親鸞会に関係するとか、見られたら親鸞会とわかるようなものをぜんぶ隠して、そういうことを言わないようにとみんなで口裏を合わせて、みんなで約束事を決めて、それで宗教じゃないって言って勧誘してましたね」

柴田氏「中身を見てくださいということで、お仏壇なんかがあると抵抗を感じる方がいらっしゃるということで、話を聞いて頂く前に拒絶反応を示すようなものを見えないところに置くということはありました」

参加者「それは親鸞会の学生部の学生に対する説明とまったく一緒ですね」

柴田氏「はい。答えたので、いいですか? (参加者たちに向けて)今日、このお話だけでいいですか? 何かお聞きしたいこととかありますか?」

というやりとりがあったという。

 

 POSSEについては、④「ブラック企業対策NPOPOSSEはブラックな左翼セクトだった」(2016年10月1日)のリンクを貼る。

dailycult.blogspot.com

 

 ④によると、

(前後略)

■名前がないセクト

 本人を特定されることを防ぐため、ここでは複数の元活動家の証言を組み合わせ「Aさん」という1人の証言として紹介します。

 数年前までPOSSEに関わっていたAさんは、「脱退してから時間も経っているので、現在も全く同じとは限らない」と前置きした上で(中略)

 Aさんが勧誘された際の手口は、こうです。

 当時新入生だったAさんに、「社会問題を勉強するサークル」という謳い文句で近づいてきた学生がいました。手には、バインダーに挟んだチラシを持っていましたが、それを手渡してはきません。それでいてAさんの連絡先を記入させ、別の日に開催された「社会問題についての勉強会」なるものにAさんを誘ってきました。政治団体や左翼セクトだということがわかる説明はなく、社会問題に興味があったAさんは、そのサークルに入ることにしたといいます。

 

(中略)

 

POSSEについては、サークルの先輩が手伝っているNPO法人、というくらいの認識でした。サークルに会費がない代わりに、確か500円くらいだったと思いますがPOSSEの会費を払ってくれと言われ、半ば自動的にPOSSEに入会させられました」(Aさん)

 Aさんが、「上部組織」の存在やPOSSEとの関係を知らされたのは、サークルに入ってから半年以上たってからだといいます。

 Aさんは、サークルの先輩にマンションの一室に連れて行かれ、「実は我々は政治団体なんだ」と明かされたとのこと。その部屋は、上部組織である左翼セクトのアジトでした。

 強制的に加入させられたわけではありません。

「それまで1年近くも一緒にサークル活動をしてきた先輩から、“当然入るよね?”という雰囲気の口調で誘われたので、特に抵抗は感じずに加入しました。強制ではありませんでしたが、後から考えれば、断りにくい段階になってから誘われたという気がします」(Aさん)

 両団体に共通するのは、かつては勧誘時に名前を秘匿して勧誘したということである。そして、これは、破壊的カルト*5と言われる組織が用いる勧誘なのだそうである。西田公昭『マインド・コントロールとは何か』(紀伊国屋書店、1995)p.16によると、「メンバー獲得のときに、組織名やその活動内容や目的を隠し、一般に人が警戒心をもちにくい別のダミー組織を名乗って接近するという組織もある」とあり、親鸞会POSSEも同様だったと判断せざるを得ない。

 

 筆者は浄土真宗本願寺派であり、POSSEについては、例えば『大人のいじめ』(坂倉昇平、講談社現代新書、2021)について肯定的評価をしたことがある*6。筆者が動揺したことは察してほしいし、両団体が現在破壊的カルトが用いるような勧誘をしていないことを祈っているものである。

*1:当ブログでは24時間表記にした。以下においては断りを入れない。

*2:世界平和統一家庭連合のこと。

*3:後述の内容の理解のために、ほぼ日刊カルト新聞で「統一教会 勧誘」で検索した結果のアドレスを示す。

http://dailycult.blogspot.com/search?q=%E7%B5%B1%E4%B8%80%E6%95%99%E4%BC%9A%E3%80%80%E5%8B%A7%E8%AA%98 筆者は実際に勧誘を受けた記憶はないが、類似の話を聞いたことがある。

*4:浄土真宗親鸞会のこと。以下においても「親鸞会」と記述する。

*5:西田公昭『マインド・コントロールとは何か』によると、「カルト(cult)とは、何らかの強固な信念(思想)を共有し、その信念に基づいた行動を熱狂的に実践するように組織化された集団のこと」(p.12)であり、カルト自体は問題ないが、その中には「警戒すべきいくつかの特徴を持つ組織化された反社会的集団」(同 p.13)があり、それを「『破壊的カルト(destructive cult)』」(同 p.13)というのだという。

*6:アマゾンレビュー「いじめ一般の 理解に資する本」(2022年6月27日。

https://www.amazon.co.jp/review/R1BC4VNKNIKPUR/ref=cm_cr_srp_d_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=4065260949