ネットサーフィンをしていたら、週刊女性PRIME「『BTSを舐めるな！』矢野顕子の『後列メンバー』発言にファン激怒、手越祐也や松本伊代にも噛みついて“悪目立ち”するも悪質なファンビジネスを撲滅させた過去」（2023年3月9日）
を見つけたので、それを検討する。
シンガーソングライターの矢野顕子が3月6日、自身Twitterで“謝罪”を行った*1。矢野はこの前日、Twitterで、60歳を過ぎてから始めたクラシックバレエについて、ジャンプに苦労していることを告白。続けて≪BTSの後列のメンバーたちだって（失礼すぎる）あんなに高く飛べてるのになあ。≫と漏らしたのだが、BTSのファン＝ARMYから、「BTSに後列メンバーはいない」「失礼だ」と抗議の声が上がったのだ。*2
これだけならば特に取り上げなかったが、次の引用まで書いてあったので、取り上げた次第である。
ARMYを激怒させた著名人の一人といえば、元NEWSの手越祐也だ。2020年6月にジャニーズ事務所を退所後、同8月にフォトエッセイ本『AVALANCHE 〜雪崩〜』（双葉社）を上梓したが、その中でBTSとTWICEの世界的活躍を例に挙げ、J-POPがK-POPに後れを取っている音楽シーンの動向を指摘していた。/（中略）「それだけであれば、特にARMYから目をつけられることはなかったのですが、手越さんは続けて、≪もし僕たちがBTSメンバーのように英語など他言語をしっかり勉強し、ハイブリッドな多国籍軍として世界進出を仕掛けていれば、今頃はNEWSやジャニーズ事務所がアジアでナンバーワンだったはずです。アメリカでビルボードのチャートに入るところまでいっていたと思います。≫と主張したんです。*3
筆者は『AVALANCHE 〜雪崩〜』を読んでいないので、以下は勝手ながら記事が正しいと仮定して進めるが、心意気はいいのである*4。しかし、それを公言すれば非難やむなしである。
矢野のツイートも手越の文章も、（韓国人にできるのだから日本人にできないわけがない）という風に解釈できてしまう。日本の芸能界の、韓国に対する侮蔑意識が出ていると言ったら言い過ぎか。実際の日本の芸能界は、以前から朝鮮系*5の活躍があってなのに*6。
*1:2023年3月6日15時52分のツイート。
https://twitter.com/Yano_Akiko/status/1632635176554471425
*2:週刊女性PRIME「『BTSを舐めるな！』矢野顕子の『後列メンバー』発言にファン激怒、手越祐也や松本伊代にも噛みついて“悪目立ち”するも悪質なファンビジネスを撲滅させた過去」1ページ。
*3:「『BTSを舐めるな！』矢野顕子の『後列メンバー』発言にファン激怒、手越祐也や松本伊代にも噛みついて“悪目立ち”するも悪質なファンビジネスを撲滅させた過去」2ページ。
*4:『K-POP 新感覚のメディア』（金 成玟（キムソンミン）、岩波新書、2018）をご一読あれ。ジャニーズをはじめとした日本の流行音楽にK-POPが影響を受けていたのがわかるから。