清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

無断退職 たしかに全然 よくないが

今日の読売新聞朝刊『気流』欄(仙台では13面)によると、若者が無断で退職したことを憤慨した投書がある。

たしかに、無断退職は良くない。この当初にもあるように、懲戒解雇(免職とあるが、公務員の場合のはずなので、解雇となおした)されても仕方ないだろう(無断欠勤が続いたら懲戒解雇にされてもやむを得ないだろう。菅野和夫『労働法(第7版補正版)』(弘文堂)p372参照)。

しかし、この投書では書かれていないが、経営者である知人に問題はなかったのだろうか。たしかに、どんな事業体でも、辞める労働者がいるのはやむを得ないだろう。だが、労働者に辞められるということは、もし人員が必要な場合にまた費用をかけなければならないわけで、事業体の損失になる。だから、事業体の使用者とすれば、経営が苦しい場合を除いては労働者に辞めるという決断をさせないようにしなければならない。

労働者が辞めることが話題になる場合(たとえば7・5・3現象(中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が入社3年以内に辞める現象))、大概が労働者を責める内容となっているが、使用者側にも問題があるという視点も合わせて持たないと問題を正視することはできないだろう。