今日の読売新聞朝刊によると、多湖輝さんの本の宣伝があり、「いじめてはいけない」だの、「死んではいけない」だの書かれている。
おしまいの番組欄に進むと(私の新聞の読み方は1面→番組面→社会面(中略)総合面(社説のあるところ)である。このように読む人は結構多いだろう)、ミヤギテレビ(日テレ系)「大田総理と秘書田中」で新庄剛志さんがいじめとニートの問題を語るのだそうな。
少年や若者のことを大人が本気で心配しているということでいいように思えるが、そうだろうか。単なる若者バッシングと化してしまっているのではないか。
どうして子どものいじめは話題にして、パワーハラスメントは大して話題にしないのだろう。どうして15歳から34歳までの人が仕事をしなかったり、学校に通わなかったり、職業訓練を受けないことは話題にして、それ以上の人は話題にしないのだろう。どうして若年者のひきこもりは話題にして、仕事をしている人のうつは話題にしないのだろう。どうして中学生の自殺は話題にして、中高年の自殺は話題にしないのだろう。
自分たちも問題を抱えているのに、ストレス発散(?)のためだけに子どもを叩くだけでいいのか?まずは大人側の問題の解決を考え、それを応用して子どもの問題の解決に智恵を絞るべきである。
(おことわり)親御さんに心配するなという趣旨で書いたのではありません。子どもを話題にすると「ダメだ!」という感情論が先にたつのに、大人だと無関心かちゃんとした対策を立てるかなのはおかしいのではないか、と主張したまでです。