清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

失言と 首長選挙は 関係ない

昨日、愛知県知事選挙と北九州市長選挙が行われ、愛知県知事は自由民主党公明党推薦の候補が、北九州市長は民主党社会民主党国民新党推薦の候補がそれぞれ当選した。これについて思ったことを書いてみたい。

1 このことと、柳沢伯夫厚生労働大臣の失言を絡めて理解しようとする人がいるが(たとえば、愛知県知事が接戦だったのは柳沢発言のせい)、特に必要はないだろう。地方の課題=中央の課題というわけではないからだ。あと、この選挙で自由民主党推薦の候補が勝ったからといって柳沢大臣を免責するという考えになってしまうからである。それにしても自由民主党の人でさえ「論外」だと言っているのに、柳沢さんはなぜ責任をとって辞めないのだろう。国民もいい加減に飽きたのか、柳沢さんの辞任より野党の審議拒否を批判する動きもちらほら。マスコミに踊らされやすいということは置いといて、ここで野党を批判することは柳沢さんの発言を免責することと同じですよ。柳沢さんの発言を許さないのならば、現時点で野党を批判すべきではない。柳沢さんを許したければ、柳沢発言は特に問題がない旨を説明していただきたい。

2 愛知県知事選にしろ(当選した神田真秋さんは1,424,761票、石田芳弘さんと安倍精六さんを合わせて1,516,540票。中日新聞のサイト参照。http://www.chunichi.co.jp/flash/2007020490092521.html
北九州市長にしろ(当選した橋健治さんは 217,262票、柴田高博さんと三輪俊和さんを合わせると234,548票。西日本新聞のサイト参照。http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070205/20070205_007.shtml
、この前の宮崎県知事にしろ、どれも当選者は投票数の過半数を取れていない。過半数の信任もないのに首長としていいのか。憲法で国会の議決数は原則過半数ということになっているが(憲法第56条第2項)、1つしか選べない場合(だから、比例代表制は否定しない。忠実な民意反映に優れた制度であるからこの制度はよい)に国民が意思表示するときには過半数の賛成は不要とでもいうのだろうか。過半数の得票がない場合は上位2人の決選投票にすることを検討すべきである。