今日のニュースは、石川県の能登半島で起こった地震に尽きるのだが、あえて以下の記事を取り上げる。
今日の読売新聞朝刊1面によると、キャノンが3,500人を直接雇用する予定があるという。
キャノンというと、御手洗さんは人を大切にする企業だという趣旨のことを言っていたが(『会社は誰のために』(御手洗冨士夫、丹羽宇一郎。文藝春秋))、実は、偽装請負という違法なことをやっていたのだ。その反省をして、直接雇用に踏み切ったといったところか。
と思ってよく読むと、3,500人のうち、正社員が1,000人、契約期間3年未満の期間社員が2,500人だそうだ。メーカーは需要に応じて人員を整理しなければならないことがあるという趣旨はわかるが、これでは雇用問題の解決には程遠い。
要は、キャノン、ならびに御手洗さんは、2枚舌の嘘つき野郎だったということだ。