読売新聞のサイト(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070605i211.htm)
によると、「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)が緊急提言をしたという。すなわち、参院選を「政権審判選挙」と位置づけ、各党に政策本位の選挙を求めたのである。また、参院選の結果が、2005年衆院選で示された民意と明らかに異なった場合には、「安倍首相はできるだけ速やかに衆議院を解散するのが筋だ」として、与党が過半数を割った場合、衆院解散・総選挙で信を問うようにも求めた。
この記事についての疑問。
1、衆議院議員選挙も参議院議員選挙も「政策本位の選挙」でないのかな。昔、衆議院議員選挙のことを「政策選択選挙」と言った人はいたけど、参議院議員選挙は、それと違ったフレーズにしないと意味がないのではないか。
2、参議院議員選挙の結果が、2005年衆議院議員選挙で示された民意と明らかに異なった場合に解散するのは、確かに筋だが、それは安倍さんが決めることだな。
3、本当に提言すべきは、一院制だったり、選挙制度の改革だったりではないだろうか。現行制度のように、衆議院は小選挙区比例代表並立制、参議院は小選挙区大選挙区比例代表並立制では、個性が出ず、二院制の維持が妥当かわからない。よりよい議会制民主主義のために、もっと有意義、かつ踏み込んだ提言をすべきだろう。