どうも、社会保険庁改革法案が今国会で成立しそうだ。
私が理解している限りでは、与党案の目玉は、社会保険庁を民営化することにあるようだ。
しかし、社会保障は、生存権(憲法第25条)の保障であり、国が向上及び増進に努める義務を負う(憲法第25条第2項)ので、民営化にはなじまないのではないか。というのは、民営化ということは、破綻したらなくなることを意味するからである。
これに対する民主党の対案も噴飯物。国税庁と合体するって?それじゃ、社会保険庁職員も国税調査官に無試験でなれるの?おかしくないか?この案も無理だな。
キャリア―本庁ノンキャリア―社会保険事務所ノンキャリアの三層構造は見直す必要があるかもしれないが、肝心なのは組織構造を見直すことではなく、ミスが起こった構造を調べ、きちんと責任をとることである。