7月29日は参議院議員選挙の投票日。
世間では争点は色々言われているが、この選挙の唯一の論点は、憲法改正である。というのは、現在の衆議院の勢力は、自由民主党と公明党が3分の2を占めているので、全員が出席すれば、どんな法案でも成立する一方(憲法第59条第2項参照)、もし今度の選挙で自由民主党と公明党が非改選の議席数と合わせて3分の2(162人。現在の参議院議員の議員数は242人。公職選挙法第4条第2項)を占めたら、自由民主党と公明党だけで憲法改正が発議できるからである(憲法第96条第1項参照。もっとも、民主党の内部にも憲法改正論者がいるようだから、民主党の一部も賛成に回るかもしれない)。
というわけで、今回の選挙の唯一といっていい論点は憲法改正である。反対なら日本共産党や社会民主党などの護憲政党、賛成ならばその他ということになろうか。他の論点は、憲法についての考えを決めてから検討すべきだろう。
(追記―2007年7月12日記)
今日、参議院議員選挙が公示された。それはさておき、今度の選挙でもし野党が非改選議員も含めて過半数を取ったらどうなるのだろう。公明党は連立を解消するのだろうか(現在は自由民主党305名、公明党31名、計336名で衆議院の総議員の3分の2(320名)以上を占めている。右記の衆議院のサイト内の「会派名及び会派別所属議員数」参照。http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/syu/kaiha_m.htm
。ご存知の通り、あれだけ民主党の悪口を言っている(ビラなどを見ればわかる)のだから、可能性はほとんどないのだろうが)。