朝青龍関は、どうも解離性障害のようで、モンゴルでの療養となるかもしれないそうだ(読売新聞朝刊参照)。
まぁ、黙って見ていればいいのだろうが、これだけ1面にデカデカと載ると、どうしても口を挟みたくなる。そこで、朝青龍関のホンネの推測、ならびに財団法人日本相撲協会のホンネの推測、に基づいてこの問題を考えてみたい(すべて推測ですので、実際と違う場合があることをお断りします)。
1.朝青龍関のホンネ
(1)この処分、ちょっと厳しすぎないか。露鵬関はカメラマンを殴ったり機器を壊したのに3日の出場停止、旭天鵬関は禁止されている車を運転した上に人身事故を起こしたのに出場停止1場所、なのにこのオレはきちんと休場届(巡業の)を出したのに、サッカーをしていたとはいえ、仮病でもないのに、2場所の出場停止(と減給)とはちょっとおかしくないか。ついでに言うと、昔、休場した某横綱はハワイでサーフィンをしたところ厳重注意ですんだのに、サッカーをした俺はなぜ2場所出場できないんだ?(なお、無断帰国の問題もあるが、これについては、私(清高)はわからないので、書かない)
(2)ホントはサッカーをやりたかったと言うよりは、むしろ断りきれなかったのに、なんでオレの言うことを聞こうとしないでこんな処分するんだろうな(こういう趣旨の報道を聞いたことがある。私の直感では、本当だと思う)。
2.相撲協会のホンネ
(1)2場所出場停止にしたのは、1場所だと単なる休場と同じで制裁にならないからな。
(2)モンゴルに帰ったり、サッカーをしたりできるのに、巡業に出ないなどということがまかり通れば、誰も巡業に出なくなるから、重く処分しなければならないな。
3.私見
(1)まず朝青龍関のホンネについて。
1(1)に書いたことを本人が考えているか知らないが、過去の処分例、仮病と認定していないこと、以上2点から、この処分はやはり不当に重いと思う。ただ、この処分を争うメリットも見当たらない(朝青龍関の主張が認められないかもしれないし、そもそも時間がかかる)。
また、1(2)の理由がもしあるとしたら、もう少し朝青龍関の言い分を聞くべきだったかもしれない。
(2)財団法人日本相撲協会のホンネについて
(1)も(2)も、もしその通りならよくわかる。ただ、(2)は疑問である。どういう理由をつけても、巡業が本場所と同じくらい大事だというのは外からは窺えない。いまの年6場所制を以下の通りに変えるべきだ。すなわち、東京場所を初場所と秋場所、名古屋場所を5月(夏場所にする)、大阪場所は3月、九州場所は11月、そして、北海道場所を7月に新設する。その移動の前後で巡業をやるというのはいかがだろうか(これが最善というわけではない。ただ、巡業に出たくなる工夫は必要だろう)。
(3)それに加えて、この問題、本当は、朝青龍関の本場所重視(本場所に勝つための調整はオレに任せろ!)と財団法人日本相撲協会の巡業重視(地方に相撲をアピールする貴重な場!)の認識の違いがこじれたものだと思うが、いかがだろうか。