清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

今年(2007年)も出た 指導力不足 教師がね

昨年の今頃は、こんな記事(「意外だな ベテラン教師が (指導力)不足する」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/20337055.html))
を書いたが、今年はどうか。

1.asahi.com(http://www.asahi.com/national/update/0912/TKY200709120354.html)
によると、「指導力不足教員、前年より56人減」だそうだ。

一方、YOMIURI ONLINE(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070912it15.htm)
によると、「指導力不足の烙印…「退職」公立校教員、115人で最多」なのだそうだ(かぎカッコ内は見出し)。

さすが、ライバル社だけあって、ウェイトの置き方が違い、面白いですなぁ。

2.ともに文部科学省の調査についての記事なのだが、さて、実際は、どのような調査結果が出たのか。asahi.comに書いてあった順に書いてみたい。

(1) 峪醉儡鉸峺紊妨?学校の教員に採用されなかった人が06年度は全国で295人と過去最高となった」「06年度は全国で約2万2000人が採用された一方、295人が採用されなかった。」
◆屐峩軌?妨?い討い覆ぁ廖崑召凌Χ箸暴△たい」と依願退職が増えたのが主な原因。」(183人が自己都合)。
「84人は病気が理由で、ほとんどが精神性疾患」
ぁ嵒垪陵兌圓倭闇度比で40%増」(採用を厳格にする通知が文部科学省から出ている、という)。
ザ軌薜儖?颪ら不適格と見られた者は28人(? 295-183-84として)

(2)「指導力不足と認定されたのは約90万人いる教員の0.05%。40代(全体の45%)と50代(38%)が多」いそうだ。

3.これをどうとらえようか。私の見解はこうだ。

(1)2(1),話屬い箸い董↓△鉢は深刻だろう。それだけ思いつめている人が多かったり、労働環境が悪いことが推測できるからである。また、い猟銘里發いい里疑問。これらから強引に書くと、教師の仕事に魅力を感じなかった人が多いということだろう。学校側、ならびに行政側の課題としては、もう少し試用期間中の教師を助けるように検討すべきということになろうか。となると、一連の教育改革(先生や学校を競わせるイメージ)がいい改革になるとはとても思えないが(それより教師のサポートの充実を検討すべきということになろうか)

(2)相変わらず指導力不足の教員はご年配の方が多い。

asahi.comの記事によると、「文科省は「採用された20~30年前に比べて子どもが言うことを聞かないと感じ、やる気を失っていく場合が多い」と分析」しているそうだが、そうだとすると、やはり体力が大事ということか。でも、文科省は数字だけで見ている可能性もあるからなぁ。

YOMIURI ONLINEの記事によると、「学習指導計画が自分で立てられない教員や、ムダ話が多く教科書に沿った指導ができない教員などのケースが」指導力不足ということになるのだそうだ。でも、これが本当に指導力不足なのかは疑問。要は、このようなことがあっても面白い授業ならばいいのではないか(子どもに聞いてみたら。教師の計画より、教科書より、子どもが面白いと思うことが一番大切なのではないか)。

J孤科学省、ならびに新聞社はいろいろ言っており、たぶん正しいのだろうが、野田正彰『させられる教育―思考途絶する教師たち 』、ならびに『子どもが見ている背中―良心と抵抗の教育 』(ともに岩波書店)に載っているような事例が一件もないのかは、注視すべきだろう(もっとも、現在の40歳の教員は1980年代に始めた人が多いから、あまり心配しなくてもよいか)。