最近、斧で親を殺す事件が連続して起きた。
こういう事件が起きると、原因を徹底的に解明して、2度と起こらないようにすべきだという主張を聞く。
しかし、そんなことは可能だろうか。
誰にも覚えがあるだろうが、親と子に何の葛藤もない(殺してやりたいとか、ぶん殴ってやりたいとか)ところなどあるのだろうか。葛藤があるから、親離れもするのだし、その反面、親殺し(場合によっては子殺し)もあるのではないか。
草薙厚子さんは、奈良県の放火事件みたいなことが2度とないように供述調書を引用しつつ問題提起をしているが、この事件は、放火という他人に迷惑をかけた行為が非難されるべきで、親子関係などを突っついても何ら社会に貢献しないのではないか。