清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

鳩山さん 勉強会は やめるべし

テレビユー福島のサイト(http://tuf.co.jp/i/news/mori/1010/10101318.htm)にこんなことが書いてあった。なお、消える可能性があるので、以下、全文引用する。

(引用開始)
「死刑執行の制度を見直したいとする考えを明らかにした鳩山法務大臣が、法務省内で制度見直しなどについての勉強会を開始していたことがわかりました。現在の制度では死刑の執行命令書には法務大臣の署名が必要ですが、鳩山法務大臣は、大臣によって死刑の執行件数が変わることに不満を示し、法務大臣が署名をしなくても、自動的、客観的に進む方法がないか考えることがあると発言、死刑執行手続きの見直しについての勉強会を省内で始めたい意向を示していました。関係者によりますと、鳩山大臣は今月5日、初めての勉強会を開き、刑事局の担当者が死刑執行の現状などについて説明をしたということです。刑事訴訟法は、死刑判決の確定から6ヶ月以内に執行するよう定めていますが、守られていないのが現状で、鳩山大臣は今後も勉強会を続け見直しを検討したい考えです。 」
(引用終了)

*なお、これを最初に聴いたのは今日のNHKのラジオニュースである。

これに対する私見は以下の通り。

1.「大臣によって死刑の執行件数が変わる」→たしかに、杉浦正健法務大臣みたいに、哲学として死刑を執行しないのは批判されるべきであるが、団藤重光『死刑廃止論(第5版)』(有斐閣。最新版で確認されたし)を読んだところ、再審請求や恩赦の出願など(「判決確定の日から六箇月以内」(刑事訴訟法第475条第2項)に含まれない。同但書)の関係で、大臣による執行件数の変化を妥当なものにするのは難しいようだ(どうしてもバラツキが出るのはやむを得ない)。

2.「法務大臣が署名をしなくても、自動的、客観的に進む方法がないか」→ないよ。国民の代表者として、責任者として署名しろよ。少しでも疑わしければ、署名するなよ。署名がイヤなら、死刑廃止を検討しろよ。

そもそも、この勉強会、ムダじゃないか。刑事訴訟法の適当な教科書(平野龍一、田宮裕、松尾浩也各先生の、など)を読んだり、条文を見ればわかることでしょ。法務大臣をやるつもりなら、それなりの努力をして欲しいところだ。