清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

キャリア制度の 廃止の検討 結構だが

YOMIURI ONLINEの右記のページ(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071124i201.htm?from=main2
によると、首相懇談会において、国家公務員の「キャリア制度」の廃止が検討されているという。すなわち、現行の1種(ほぼ自動的に幹部に昇進)、2種、3種の枠組みを廃止し、一般の企業と似ている、「総合職」(企画職)と、「一般職」(執行職)を導入することなどを検討している、という。

国家公務員の世界は、求められる役割が異なるとはいえ(1種は企画立案、将来の幹部など。2種は実務。3種はよく知らない)、1種でないとトップにいけないという構造はたしかに組織の活力を奪うと思われ、廃止の検討は結構である。

ただ、総合職と一般職がいいかはよくわからない。私が思った疑問点は2つ。

第1に、民間企業でも、総合職と一般職は差別の温床になっていると聞くが(男は総合職、女は一般職)、民間企業とは違うとはいえ、公務員の世界でも差別の温床になるのではないか(この制度でも総合職のみが出世するのではないか)。

第2に、第1と矛盾するかもしれないが、総合職は終身雇用を前提としているのだろうか。もしそうならば、政権交代を前提としておらず、制度として問題があるのではないか(キャリア官僚が、野党には非協力的だということを聞いたことがある)。やはり、現在の1種は、政権と同時に官僚を選ぶ制度を検討すべきではないか(アメリカの制度のように)。

今までの制度がよくないとされることについて、それなりに理由があるのはわかるが、今後どういう制度がいいかは、きちんと検討しなければならないだろう。