清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

清高の 今年の3冊 2007

読書欄が寂しいので、久しぶりに書こう。

唐突だが、今年、私、清高が「読んで」(今年発売とは限らない)感銘を受けた本を3冊あげてみたい(数字は、順位ではなく、段落)。

1.『生きさせろ! 難民化する若者たち 』(雨宮 処凛 太田出版
・貧困問題を知るには、外国の本を読むしかなかったが(『ハードワーク』、『ニッケル・アンド・ダイムド』(以上、東洋経済新報社)、『ワーキング・プア』(岩波書店))、日本の、特に若者の苦境を表した傑作である。この本は、議論の流れを変えた一冊だと思う。

2.『クリティカルシンキング(入門篇)』(ゼックミスタ=ジョンソン 北大路書房
・この本などの「クリティカルシンキング」関連本により、私の物の見方が広がったように感じた(それが記事に出ていなければ、私の責任である)。物事をよりよく見るために必読である(関連本として、『同(実践篇)』(未読なので、皆様のご一読を請う)、『同(不思議現象篇)』(T・シック・ジュニア=L・ヴォーン )(以上は北大路書房)、『質問力を鍛えるクリティカル・シンキング練習帳』(M・ニール・ブラウン=スチュアート・M・キーリー PHP研究所)もご一読を)。

3.『知的好奇心』、『無気力の心理学―やりがいの条件 』(ともに波多野 誼余夫=稲垣 佳世子 中公新書
・これらは、人間は元来意欲的な存在であるとして、教育にどうつなげるかを示した本。古い本なのでこの本が正しいというつもりはないが、現在の教育問題を考える上で示唆に富む(今の子どもに勉学の意欲がないとすれば、過度の競争を改めるべきという風に読める)。また、森田療法が合理的であるという風に読めるところもある(何もしないで1週間過ごす実験が森田療法に類似)。なお、人権侵害を招くかもしれない本でもある(意欲のないものには無理やり何かをさせるべきだと読めるところもある(犬の実験。人間に適用可能か?))。とにかく、いろいろなことを考えさせられるという意味で、名著である。

ワースト『ひきこもりの国』(マイケル・ジーレンジガー 光文社 )
・日本の閉塞感を書いたのが悪いとは言わない。しかし、韓国はこの本に書かれたようなパラダイスではなく、そのせいか政権が交代してしまった。この本に書かれていること(特に、韓国)は現在では大ハズレになってしまっており、絶版が懸念される(別にいいけど)。興味のある方は図書館などで。