清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

正論に 謬論2つ あったとさ(1)

月刊総合誌『正論』2月号(産経新聞社)を読んだ。雑誌の題名とは異なり、謬論(正論の反対語)が2つあった。以下、2回に分けて謬論ぶりを指摘してみたい。

まずは、p90からの、「去勢された若者たちに告ぐ―志も、モラルも、マナーもなくした君たちに国の未来は任せられない。安逸を貪るな。今こそ目覚める秋(とき)だ」(宮嶋茂樹野口健)。最初に指摘することは、少なくともモラルがないのはむしろ宮嶋さん(国民年金を払っていない。p99上l23)と野口さん(他人の子どもをひっぱたく(p91上)のは刑法第208条の暴行罪)であり、のたれ死んだり(p99下l1)、ずっと山へこもってろ(p92上l11によると、大学時代は下山すると吐き気がしたそうだ)と言いたい。

本論もバカバカしいが、ついでだから指摘しておきます(対談者よ、感謝しろよ!)。

p90において、野口さんは、自然の中での体験がゼロなので、生命力がないという。しかし、ある程度自然を征服したから生きているのでは。

p91に移ると、宮島さんは、「「生への執着」が薄い」から自殺が多いという。しかし、文化的背景(野口さんのように安易に腹切りと言ったり(p94下l8のような事情ならば、うつ病の可能性を否定できず(たぶん違ったのだろうが)、そういう人にも平然と「死ね」というのだろうか。野口さんは人間としては問題のある人のようだ))や経済的背景(リストラ、その他)は関係ないのだろうか。

p92下l6において、野口さんは競争させていないと言っているが、これだけ塾が繁盛しているご時世、たぶん違うだろう。

p94下l14において、野口さんは、ニートは「殴っても家から出した方がいい」と言っているが、それで就職が容易になるのか(住所がないほうが就職しやすいんだ。常識とは異なるけどな)。

p96l5で、野口さんは「国連に感謝されているインド洋の補給活動」に触れているが、国連に感謝されていることと、それが日本国憲法に違反していないかは別論だ。

p98上l22、宮嶋さんは「現在に至るまでただの一発も撃っていない」と言っているが、戦争は銃撃だけではない。

p101下l1~、宮嶋さんは、「自分のことを考えるだけで精一杯。若者には「甘えるな」といいたいだけですね。(中略)物騒な国には日本の若者のような悩みはありません。生きていくのに必死なのですから。それに比べると、日本の若者の悩みがいかに低レベルかがよくわかります」と言っているが、このコメントが「いかに低レベルかがよくわかります」。ー分のことを考えるだけで精一杯なら、こんな対談しないよな。日本の若者の悩みは何?(言及はなかった)2召忙纏?任△譴弌◆崟犬ていくのに必死」だから悩むのでは?い海凌佑亙験愿素養ゼロの野蛮人のようだ(生きている限りは迷ったり悩んだりするのではないか(ゲーテに似たような言葉があるが、思い出せないので私の表現とした))。

最後に、宮嶋さんと野口さんよ、「勘違いするな!」(p95)。(続く)