今日の讀賣新聞朝刊に、杉並区の某公立中学校(藤原和博さんという元リクルート社員が校長をやっているところ)が塾講師を呼んで成績優秀な人に特別授業をするという取り組みについての記事が2つあった。1つは、
「よみうり寸評」(東京本社の夕刊では1月12日。http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080112ig05.htm
。内容は単なるヨイショだが)。
もう一つは、仙台では26頁の「公立中の有料特別授業―「教育の平等」めぐり論議」。
後者から内容を要約すると、\績が比較的よい生徒だけが対象(苦手な子には「土曜寺子屋」がある。でも、どちらが授業時間が長いのだろう)、⊇毅魁腺監釗⊇里寮萓犬授業をする、6飢覆蝋餮譟⊃学、英語、ぃ吋?遒亮?販舛蓮⊇毅害鵑覆蕋隠検ぃ娃娃葦漾■寛鵑覆蕋横粥ぃ娃娃葦漾並召亮治体では、無料のところもあったり、有料でも500円~2,000円だったりする。だから、杉並区の授業料は高い)。
東京都教育委員会は、「義務教育の機会均等の理念に反する」ので、企画の見直しを求めたという。一理あるが(もっとも、憲法第26条第1項では、「その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」とあるので、問題がないともいえる)、学力で進路が決まる現状では、むなしい反論だろう。
今の日本の教育制度では、本人の希望というより、学力で選抜がされる。これが妥当かどうかが問われるべきだろう。すなわち、卒業基準を満たしていれば、希望の段階(希望の上級校ではなく)に行けるようにすることを検討すべきである。そうすれば、成績優秀者にだけ進学塾の先生を呼ぶということもなくなるのではないか。もっとも、これはこれでデメリットもあるが。日本みたいに年齢が考慮される社会なら(つい最近まで、採用の際に原則として年齢を要件としてよかった)、なおさらである(一定年齢までにクリアしないと能力がないということになりかねない)。