東京学芸大学教授の山田昌弘さんは、いわれのない若者バッシングを過去にするなど(『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書)において、造語をわざわざ作って同居している若者を叩き、『希望格差社会』(ちくま文庫)において、「「負け組」の絶望感が日本を引き裂く」などと、さも負け組が悪いかのようなオビの本を書いたという過去がある(もっとも、オビを作った編集者の方が悪いが、著作の最終的責任は著者にあるだろう。なお、「負け組」はどんな社会でもある)、人間的に問題のある人のようだ。今日の讀賣新聞「人生相談」(http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/kazoku/20080131sy11.htm)
でも、問題ある人格が存分に発揮されているようだ。以下、検討する。
家事をやらしたり、「体を動かすことになれたら、アルバイトでも徐々に始めさせて、早く自立するようにサポートしてあげてください」というアドバイスは悪くない。しかし、そこに至る過程が問題なのだ。
たしかに、「体重が100キロ・グラムを超す肥満体」が問題だとは断言できない(もっとも、アメリカでは採用に不利だったりするように、日本でも肥満体の人をマイナスに見る企業がないとはいえない)。それはいいとしても、「コミュニケーション能力が不足している、根気がないなど、仕事が続かない原因が他にあるのではないでしょうか? 」ともいえない。「高校卒業後、2年間コンピューターの専門学校に通って、首都圏の会社に就職しました。ところが3か月で戻ってきました。自主退社という形ですが、事実上の解雇のようです。」という記述からは、「首都圏の会社」が、試用期間にかこつけて解雇したりしている可能性もあり、相談者の息子が悪いとは断言できないからである。
また、「親と同居しているので、まだ、甘えている部分が多いのではと推察」するのも、本文を見た限りでは、難しいだろう。というのは、 崋主退社」は、会社が問題がある場合もあり、「甘え」と断言できない、◆崔聾気能⊃Τ萋阿鯊海韻討い襪里任垢、うまくいきません。口べたなためか、正社員はもちろん、派遣やアルバイトでもなかなか採用されません」のは、実績がないこと(≠能力がないこと)が原因とも言える(3ヶ月で止めた人にはないだろう。問題はそれをフォローする環境があるかどうかのはずだが)、G標会社が仕事を回していない可能性がある(そもそも仕事がないなど。派遣は必要なときだけ雇えるメリットがある)、ぁ屬い辰燭鷓陵僂決まった会社にも後から断られ、本人は人間不信になっている」ことと「甘え」が結びつくとはいえない、以上4点の理由からである。
どうも山田昌弘さんは、自分の理想とする人生(若いうちに親の家から出て独立する。それを否定はしない)を送れない人に敵意を持つ人のようだ。多様な生き方を認めるべきという観点から、また、労働環境の面から、このような敵意は何の意味もないどころか、有害である。速やかに相談者を辞められたし。また、讀賣新聞に報酬を返すべし。また、讀賣新聞は山田さんをクビにすべし。