今日の読売新聞朝刊経済面9頁(仙台では)によると、
(引用開始)
「出身よりも資質考えて」
経済同友会の桜井正光代表幹事は8日の記者会見で、財務省出身の渡辺博史・一橋大学教授を日本銀行の副総裁に当てる政府案について、「金融政策の司令塔という資質を考えて審議をしてほしい」と述べ、出身母体にこだわるべきではないとの考えを提示した。
(引用終了)
という。
しかし、これはおかしいのではないか。
企業が採用するとき、出身校(新卒採用について、建前は学校名を明示しないことになっているが、実は今でも学校名が採用に幅を利かせているそうだ。本田由紀編『若者の労働と生活社会―彼らはどんな現実を生きているか』(大月書店)参照)や、前職の会社や、仕事内容をチェックしないのだろうか。
もちろんそんなことはないわけで、要は出身母体というのは立派な資質なのである。
一般の企業と日本銀行が違うとは思えないが。
こんな人が経済界のトップでは、日本の企業は世界じゃ勝てんわな。ついでに言うと、こんな意見を平然と載せている新聞もレヴェルが低いわな。
なお、今回の民主党の対応、ならびに、財務省出身者が日本銀行の総裁職などに就くのが妥当かどうかは、よくわからないので、この記事では触れない。