巷では、『蟹工船』(小林多喜二作 新潮文庫)がブームだとか。いわゆるワーキングプアの方に人気なのだそうだ。過去に週刊誌でフリーター労組を揶揄したくらい過去を持つ新潮社だが、見事な手のひらの返しようだ。
私も読んだが、あまり印象に残っていない。だから、以下の文章は書きにくい。
2008年5月27日読売新聞朝刊政治面4頁(仙台では)『永田町フィールドノート』に、蟹工船の特集があったが、以下の文章が気になった。
「政府の労働政策を批判する民主党の若手も、「共産主義を目指す『蟹工船』を読んだことはないし、読むつもりもない」
仕組まれたJ-POPのバカ売れとは違い(ファンの皆さん、ゴメンナサイ)、教科書にも載り、なおかつ時代遅れ(失礼)と思われる本がブームになることに、何にも感じないのだろうか。そして、そこから政策にフィードバックさせるという考えもないのだろうか。もしそうならば、悪い意味で鈍感である。
このような国民の声を聞くつもりのない議員さんは必要ない。速やかに辞められたらどうか。
それにしても、経営者の味方である自由民主党に対抗しようとする民主党議員がこれでは情けない。金が目的で政治をやっているようだ。