清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

公務員の やってることは 善くないが

毎日.jp「クローズアップ2008:公務員502人「タクシー接待」 公金「上客」、官が甘い汁」(http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080607ddm003010099000c.html
によると、「深夜帰宅のタクシーで運転手から現金や金券の提供、飲食の接待を受けていた東京・霞が関の公務員は6日現在で13省庁・機関で計502人に上る」という。

公平性が求められる公務員としては、迂闊なことであり、批判されてもやむを得ないだろう。しかし、上記のサイトに代表されるようなバッシングには違和感を覚える。

「利用客を確保したい運転手の気持ちに乗じ、自身の懐を痛めずにチケットを使って甘い汁を吸ってきた公務員」というのは、極端ではないか。単に好意を断れなかっただけなんじゃないか(ダメなことには変わらないが)、「個人タクシーを中心に「居酒屋タクシー」と呼ばれ20年近く続いてきた」そうだが、個人タクシーだって、たかられたとは思っていないんじゃないか。

公務員独自の問題はあるが、「タクシーに乗った客が、運転手からビールやお茶の提供を受ける慣習は、バブル崩壊以降、長距離利用客の確保を狙いに、個人タクシーを中心に広まった」というだけの話じゃないのか。すなわち、本当はタクシー会社側のやむを得ない行為だということじゃないのか。

ところで、上記サイトによると、ある教授に「民間は経費節減のため残業させないようにしている。公務員の深夜のタクシー帰宅常態化は、組織として管理能力が問われるのではないか」と言わせているが、この教授、ならびに毎日新聞の記者は現実を知らないんじゃないか。まず、民間にだっていまだに直前一ヶ月の残業時間が100時間以上で過労自殺することがあるのを知らない(例は出さないが、皆様も聞いたことがあるでしょう。ついでに言うと、過労自殺こそ聞かないが、毎日新聞もそうだろう)。「公務員の深夜タクシー帰宅常態化」だって、「組織としての管理能力」だけの問題ではないのを知らない。公務員定数削減の影響はないのか。「国会開会中は政府側答弁を用意するため、「深夜待機」が連日続き、帰宅が午前3時、4時になるのもザラだ」ということが問題ではないのか(国会に休会時間を設けるべきなのに)。

上記のサイトに書かれたように、公務員側にも問題はある。しかし、それより問題なのは、現実に背を向け、単に公務員の悪口を言って部数を伸ばそうとする新聞社のイヤラシサではないだろうか。