asahi.com「橋下知事「一緒に自衛隊体験入隊を」幹部「死んでしまう」
」（http://www.asahi.com/politics/update/0618/OSK200806170060.html）
によると、橋下徹大阪府知事が知事を含めた職員の自衛隊体験入隊を提案したところ、職員が戸惑っているという。
「チーム力、団結力を養い、次の一手に備えたい」、「あいさつや姿勢などを学ばせたい」というのがその動機だそうだが、確かに、何の基礎体力もなく、「６０歳近くの人」が「この年で真夏に訓練をすれば死んでしまう」というのも一理あろう。
チーム力は団結力を養うのに、自衛隊に入隊しなければならないとは思わないし、あいさつや姿勢が一般社会に通用するかもわからないので（TVで見た限りでは、自衛隊流は引いてしまう。また、まさか、今でも、「自分」なんて言う一人称は使ってないでしょうね）、橋下府知事の動機では、いいとは言いがたい。
ただ、自衛隊は、災害救助もするので、そのノウハウを学ぶために自衛隊に入隊することはありうると思う。今の地方公共団体の災害対応はわからないが、有益なのではないかと思う。
ところで、一般の企業の中にも、自衛隊に体験入隊させるところがあると聞くが、この狙いの一つは、命令を従順に聞くようにするところにあるという（軍隊的組織は、命令を従順に聞かなければ話にならない）。もし、橋下府知事の心にこのような思いがあるならば、本当に大阪府のためになるかは疑問である。
