清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

死に神は さておきWEBに ないのダメ

MSN産経ニュース(何といっても、朝日叩きの新聞といえば、産経新聞)「朝日「死に神広辞苑第4版によると、「人を死に誘うという神。人に死ぬ気を起こさせる神」。清高注)」報道に法相激怒 「死刑執行された方に対する侮辱」」(http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080620/trl0806201109003-n1.htm
によると、「3人の死刑執行を指示した鳩山邦夫法相を、朝日新聞が18日付夕刊(コラム「素粒子」。清高注2)で「死に神」と報道したことについて、鳩山法相は20日の閣議後会見で、「(死刑囚は)犯した犯罪、法の規定によって執行された。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。(記事は)執行された方に対する侮辱だと思う」と強く抗議した」という。

正直、何を怒っているのかよくわからない。「執行された方に対する侮辱」と言うが、執行された方が死刑囚でも、刑務官でも、執行される立場から見れば死に神だと思うのは自然だからである(清高注のところの前者の意味ならばなおさら)

「会見で、鳩山法相は「私を死に神と表現することがどれだけ悪影響を与えるか。そういう軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしていると思う」と朝日新聞の報道姿勢を批判した」が、どんな悪影響があるのかさっぱりわからない。死刑執行の命令をする行為を「死に神」の行為だとすることに問題があるとは思えないが。死刑廃止論も勉強せず、淡々と死刑を執行しようとする方がよほど軽率だろう(もちろん、法律の規定に定められたように執行しなければならないのは理解するが、鳩山法務大臣の態度からは、なぜ死刑が批判されているのかがにじみ出てこない)。

これで終わりたかったのだが、やはり、軽率なのは、朝日新聞である。なんと、この「素粒子」、asahi.comhttp://www.asahi.com/)
では探せなかった(YOMIURI ONLINEでは、よみうり寸評が読める)。それだけ内容に自信がなかったのだろう。まだ鳩山さんにかまわれただけマシだが、ロクなものじゃないと言われても仕方がないだろう。朝日新聞よ、内容に自信があるなら、asahi.comに「素粒子」を載せなさい!それができなければ、廃業しなさい!

(追記―2008年6月21日記)
昨日、第2段落において、「刑務官でも」と書き、刑務官でも問題がないかのように書きましたが、たとえば、刑務官を「死に神の手下」と表現すれば、立派な職業差別となり、問題であることをつけ加えておきます(差別をなくす方法のひとつが死刑廃止でもある)。また、鳩山邦夫法務大臣を被害者とする侮辱罪(刑法第231条)が成立する可能性がありますが(詳しくは、専門家にお聞きください。もっとも、「馬鹿野郎」だとか、「税金泥棒」だとかより、法益侵害の度合いが重いかは個人的には疑問があるが)、この点については、法務大臣の抑制が望まれるところです。

さらなる追記。47NEWS「「死に神」表現に猛抗議 死刑執行で鳩山法相
」(http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008062001000344.html
に、詳しいことが書いてある。それによると、 嵌兄核~蠅蓮峩坊困鮗損椶垢襪鵑世ら、心境は穏やかでないが、どんなにつらくても社会正義のためにやむを得ないと思ってきた」と語り」、◆屐屐併犒瑳釮砲癲某邑△眇由覆發△襦司法の慎重な判断、法律の規定があり、苦しんだ揚げ句に執行した。彼らは死に神に連れて行かれたのか」とマイクが置かれた台をたたいて声を荒らげ」、「私に対する侮辱は一向に構わないが、執行された人への侮辱でもあると思う」とも語ったという。

まず、,砲脇云霓修珪紊欧襪、それなら、素粒子程度の批判は耐えなさい。△砲弔い董∋犒瑳釮梁Δら見れば、「死に神」と思うのを否定はできないだろう。だから、のように、「執行された人への侮辱」とはいえない。

ネットで見ると、被害者に対する侮辱だという意見が多いが、そんなことは鳩山さんは言っていないようだし、記事からも読み取れない。また、死刑囚への侮辱の論理もわからない。結局、「素粒子」に鳩山法務大臣に対する侮辱以上の問題はなく、批判は単なる言葉狩りにしか見えない(そういう人に限って、「シナ」などの差別語を使うというのは、気のせいか)。