清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

ネットより マスメディアがね 危険だよ

今日の読売新聞朝刊20、21頁(仙台では)に、「ネットの怖さ知ろう」という特集記事がある。

確かに、「中傷だらけ 学校裏サイト」なのだろう。「被害多発「出会い系」」なのだろう。「加害者になることも」あるだろう。

しかし、これらは、絶対にしなければならないものでもないので(付言すると、見なければ被害に遭わないし(もっとも、書いただけで名誉毀損罪(刑法第230条)などの犯罪は成立するが)、書き込みしなければ「加害者になること」はない)、防げる。

むしろ、紙メディア(新聞や雑誌や本。なお、TVにも危険な番組がある)の方がずっと怖く、悪質なのではないか。

「中傷だらけ」で言えば、最近で言えば、素粒子執筆者の過去を暴くなど(文章の妥当性と全く関係ない!)、紙メディア(ここでは週刊文春週刊新潮)こそがむしろ得意とするところだ。特定の人の中傷ではないが、非正規雇用や、失業者に対するバッシングを、つい最近まで、とりわけ、読売新聞や産経新聞などの保守的立場の新聞や、週刊文春週刊新潮といった保守的立場の雑誌がしていたことを私は忘れない(具体例はいちいち挙げない)。

「出会い系」は確かに危険だ。でも、それはネットだけではない。直接の関係はないが、近未来通信など、詐欺的商法(悪質さでは出会い系と変わらないと思う)の広告を載せていたのは、新聞ではないのか(『起業バカ』(2も。渡辺仁 光文社ペーパーバックス)の一読を請う)。

私は、保守と言われる新聞、雑誌、本をよく見るが、そこには反対の立場の人を侮辱する言葉が多数はびこる(これも具体例をいちいち上げない)。これらの執筆者も、立派な加害者である。

このように、編集者のチェックが入っているメディアでさえ怖いところがあることを教えるのが先で、必要以上にネットの怖さをあおるべきではない。

ただ、ネットで表現する人は、表現をすることの何たるかを知らない人が多いように思う。表現をすれば批判されるのは当たり前であることを認識した上で表現していただきたいものだ(「ネット利用者のエチケット違反」のなかには、それ自体に問題がなく、むしろ要求する側が甘えている場合がある。もっとも、メディアとの話し合いの成果を無にするような表現がまかり通っているという問題はあるが(『改訂版 実例・差別表現 あらゆる情報発信者のためのケーススタディ 』(堀田貢得 ソフトバンククリエイティブ)参照)。