清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

雑誌のね コラムの内容 おかしいよ

どうも、最近の雑誌のコラムの内容は、おかしなものがある(いつでもか・・・・)。何点か。

1.AERA2008年7月21号p13『内田樹の大市民講座―喫煙者いじめという「良識」』。

このコラムに書かれているように、自分の泥酔や酔漢(他人)に人生を台無しにされた人はいるだろう。

また、個人的には、煙草1箱1,000円にするならビールを1,200円にするのは面白い。

しかし、「「喫煙者いじめ」が政治的に正しい意見として通るのは、喫煙者が少数者に転落し、社会的影響力を失ったから」だとばかりは言えない。たとえば、酒や車と比べて、メリットが小さく、デメリットが大きいからである。まず、酒と比較すると、内田さんが書いたデメリットの反面、少量ならば健康増進効果があるとされる。車と比較すると(排気ガスのほうが有毒と指摘する人がいる)、人や物の移動に貢献している。一方、煙草のメリットは、せいぜい気晴らしで、健康増進の効果もないし、その他のメリットも見出せない。

ゆえに、内田さんの文章は、単なる愚痴レヴェルである。

2.週刊ダイヤモンド2008年7月19日号『大人の陰山(陰山英男―清高注)メソッド87―勉強して学力をつけることが自らの人生を切り開く力になる』

題名、主張は悪くない。しかし、「こういう(入学金未納のため入学式に出席させなかったこと―清高注)問題についてどうすべきだったかを考えるのは不毛」ではない。

そもそも、なんで入学金を払わなければいけないのかを考えなければならないだろう。法律で決まっているからというのではダメだ。日本は批准していないが、中等教育は無償であるべき旨の条文が経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第13条第2項(b)に定められている。日本政府の態度が妥当かどうかをまず検討しなければならないわけで、「不毛」どころか重要である。

陰山さんは、教えるのはうまいかもしれないが、社会問題に関する見識に欠けており、コラムを書くのには不向きのようだ。

3.週刊東洋経済2008年7月19日号 城繁幸『だから若者は幸せになれない第31回―日本の農業と企業に共通なこと・展望のなさがそっぽ向かれる』

民主党流のバラマキを批判するのがよい。しかし、分析と代替案がダメ。

そもそも、農業は規制が厳しくて、企業は組織の誇大化などでビジョンが描けないのが若者にそっぽを向かれる原因で、大幅な規制緩和をすべきであると主張する。すなわち、農業ならば耕作地の拡大、企業ならば雇用の流動化を主張している。

しかし、耕作地の拡大は、ー?亙の増大(による価格下落)のリスクがある、△泙舛鼎りの問題がある、以上2点により、諸手を上げて同意はできない。

また、雇用の流動化の具体案がわからないが、仮に現在の厳しい判例(労働法の教科書の一読を請う)を変更して正社員を解雇しやすくするとしたら(可能な限り労働条件を規制・一定にすることを条件に私は賛成。日雇い派遣など論外)、セーフティネットの議論は欠かせないだろう(城さんは感じなかったのかもしれないが、失業もそれなりのストレス要因であることは、精神医学の本を読めばわかる)。

東京大学を卒業していても、目配りが効いておらず、「東大卒なんてこの程度か」と思ってしまった。