清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

ジャーナリズム 崩壊どうやら ホントかな(続き)

「ジャーナリズム 崩壊どうやら ホントかな」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/43708852.html
の続きです。

1.上記記事で、私は、曽野綾子さんの「犹爐砲燭き瓩砲禄渡働を」をとりあげ、うつ病について言及した。うつ病についての記述に問題はないと考えるが、文春を立ち読みしたところ、曽野さんの意図とずれた記述になってしまいました。お詫びします。

曽野さんが言いたかったのは、犯行当時「死にたい」と言った死刑囚(秋葉原の無差別殺傷事件のごとき)に重労働をさせるべきだということである。

それは悪くないアイデアだが(現行の死刑囚は、作業につくことはない)、実際にはできないだろう。「死にたい」と言うこともそうだが、死刑囚の精神的健康を無視して働かせるのは難しいだろう。

さらに曽野さんは、加害者のプライヴァシーに言及すべきという趣旨のことを書いている。しかし、これは拙い。加害者の関係者に精神的苦痛を生じさせる可能性がある。また、無罪が推定されているので(市民的及び政治的権利に関する国際規約第14条第2項)、先走った加害者のプライヴァシー言及には慎重でなければならない。

結局曽野さんは、法律も知らない(高校の政治経済レヴェルの)、想像力もない(加害者のプライヴァシー開陳が、加害者でない人を苦しめる可能性を理解できない)、人の命はどうでもいいと、醜さを体現した人のようだ。

2.秋葉原の事件についての一部論文の見出しにおいて、必死に派遣社員を原因でないと強調するものが見出される。

(1)たとえば、諸君2008年9月号『アキバ事件をめぐる「マルクスもどき(―リスト(「最良の社会政策は最良の刑事政策である」)もどきのほうがマシでは?清高注)の嘘八百」を拝す』(仲正昌樹)。立ち読みしたところ、派遣社員に原因を求める見解を、「サヨク」と罵倒して一刀両断したつもりのようだ。ただ、立ち読みの限りでは(派遣社員原因説を否定する)データはなかったようだ。

(2)洋泉社ムック『ニッポンが発情したアキバ通り魔事件をどう読むか!?』の見出しに回答してみよう。

.皀謄淵い世韻膿佑殺せるのか!?→そういう場合もあろう。

▲魯吋鵑痢嵒坩臓戮亘榲?剖Ч圓凌唇?覆里!?→家庭環境などと同じ(く、真因ではない、というか、真因を1つに決めることは難しい)

親との確執はどこまで容疑者を追い詰めるのか!?→ケースバイケース

ぃ欧舛磴鵑佑蕁爾呂覆射撞深圓髻嵜澄廚反鬚瓩襪里!?→いろいろ。すなわち、イタズラもあれば、欲求を具現化したとしたのもあろう。犯罪は人間がやるもの。「神」と崇めることは不思議どころか、人間を理解していると思う。

いろいろ検討したが、どうしても派遣社員の労働を原因にしたくないという気持ちが滲み出ているように見えるのは((1)と(2)↓)、気のせいか。

もちろん、派遣労働が真因とはいえない。しかし、原因の1つでないとするのは難しいだろうし、そもそも事件が起こった場合に社会を見直すことは悪いことではないだろう。

おそらく、よってたかって家族、ならびに本人のせいにしたいのだろう。しかし、家族のせいは危ない。特異なものを見つけても、その影響力がどれくらいかわからないし、どこにでもあることならば、該当する家族にとっては脅威だろう。究極的には本人のせいだが、それでよりよい社会が作れるのか。

要は、事件が起こったら、多角的に検討すればいい、それだけのこと。これが原因だ!と力まずに、事件をきっかけに、よりよい社会をつくるにはどうすればいいかを考えればよい。