まずは2つの記事を。
asahi.com「ファミマ、大衆薬販売へ 業界初、3年で300店目標」(http://www.asahi.com/business/update/0804/TKY200808040380.html)
によると、
(引用開始)
「ファミリーマートは今秋から、風邪薬や解熱剤などの大衆薬の販売を始める。薬剤師に準じる販売資格者として、09年度施行の改正薬事法で新設される「登録販売者」の育成を進め、今後3年で大衆薬の扱い店舗を300店超に増やす計画だ。大衆薬の本格展開はコンビニエンスストア業界で初めて。
(原文1行空白)
「ファミマドラッグ」と名付けた大衆薬の売り場を、9月にも東京都内の2店舗に設ける。常時、大衆薬を約100~300種類そろえる。
(中略)
「コンビニで大衆薬を置いて欲しいという客のニーズはもともと高かったが、薬剤師の人件費が高く、本格展開に踏み切るところはなかった。ドラッグストアとの提携などを模索する動きもある中で、販売資格者を自前で育てるファミリーマートの手法は注目を集めそうだ」
(引用終了)
とのこと
NIKKEI NET「セブン&アイ、アインファーマシーズに資本参加」(http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080805AT2F0501U05082008.html)
によると、「セブン&アイ・ホールディングスは5日、調剤薬局最大手アインファーマシーズに資本参加すると発表した。(中略)両社は調剤薬局とコンビニエンスストアの共同出店など業務面でも提携する」という。
ファミリーマート流の規制緩和を契機としたビジネスと、セブン&ワイ流の既存の資本を生かしたビジネスのどちらが主流になるかも興味はあるが、それはさておき、「コンビニで大衆薬を置いて欲しいという客のニーズ」(上記asahi.com)に答えるためのコンビニの努力といえようか。
ただ、コンビニに大衆薬があるのが便利かはわからない。私の経験からすると、薬は、大概は病院で診てもらってから調剤してもらうほうがいい場合が多いからである。
それにしても、一時期は、薬局に距離制限があったが(違憲判決が出たため、その規定は削除された)、それからすると、隔世の感がある。おそらく、大多数の読者の皆様にとっては(私も同じ)、距離制限などの規制はムダで、便利になったなぁと思うことだろう。