清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

修学旅行と 部活は検討 必要だ

昨日の読売新聞朝刊を読んでいると、日本の学校教育について、これでいいのかと思うことが2点思い浮かんだ。以下に記したい、

1.2008年8月29日朝刊(夕刊のある地域では2008年8月28日朝刊)よみうり寸評(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20080828-OYT1T00454.htm

内容は、キャリア教育の要素がある修学旅行(産業観光)の紹介と、肯定的評価である。

まず、上記よみうり寸評によると、「産業観光は、観光とは縁のなかった工場や農場、歴史的・文化的な価値のある産業遺産などを観光の対象とする新しい観光の形態」である。

実践例は、「東京への修学旅行で中央官庁を訪問させたり、江戸文化の伝統工芸を体験させたり」することである。

もちろん、これらの体験は貴重でよいだろう。

ただ、観光などが悪いわけでもない。自然に触れたり、寺院の見学、さらには近隣諸国の歴史を理解することより産業観光がいいわけでも悪いわけでもないだろう。要は、選択肢が広がったと思えばよい。

ところで、他国において修学旅行はあるのだろうか?なぜこのような問題を提起するかというと、教育は無償が原則(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第13条第2項参照)というのが国際的合意だからである。修学旅行は何かとお金がかかる。親御さんの負担も大きかろう。このようは行事があることがいいことなのかをまずは検討しなければならないだろう。

2.2008年8月29日朝刊14頁(仙台では)『教育ルネサンスNo.911 教師力08「部活動で感動体験を」』

内容は、相撲に熱心な中学校の社会科の先生が、教職大学院で「部活の活性化」の研究をしている、というもの。

内容自体は悪くない。また、私自身としては、部活動は有意義だと思う。

しかし、それにもかかわらず、部活動は、無理があるのではないか、とも思っている。

記事によると、「もっと意欲を持って、部活に臨まなければならないのは教員だ」とある.しかし、教員が部活ではなくて、家でのんびりしたりすることはいけないのだろうか。この記事で取り上げられた先生は社会化の研究も熱心のようで、「教えたいことが次から次へと出てくる。とにかくいつも、時間が足りなかった」そうだ。しかし、だから部活の顧問はしない、というのも、教科を教えることが教員の第一の仕事とするならば、否定してはいけないだろう。

また、「顧問に専門的な技術は必要ない。子供たちをどうまとめ、どうやって一つの目標に向かわせるのかの指導が重要」という主張には、個人的には反対である。「専門的な技術」がなければ、生徒の競技継続の問題(練習のし過ぎで怪我をする、など)などがあるからである。この点からも、部活がいいかは難しいところだ。

たしかに、部活は、学校の施設が使え、廉価であり、愛校心や学校内の友情が育めるなどのメリットがあるので、無下に否定はできない。これらのメリットが享受でき、かつ専門的な方法・知識にアクセスできるような制度・方法が探究されるべきなのだろう。