清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

保守系の 週刊誌には データなし

中山成彬・前国土交通大臣が、日教組日本教職員組合の略称。以下も「日教組」と記す)が日本の教育のがんなどと言って辞任した件について、保守系と思われる週刊誌2誌が記事にしている。さすがに中山さんの言い分に根拠がないためか、扱いが小さいが、どちらも中山さんの援護射撃にもなっていない出来である。以下、検討する。

1.週刊新潮2008年10月9日号「「中山失言」日教組は「教育のがん」だけは正しかった」

題名だけは勇ましかったが、以下の理由により、これでは「正しい」とは言いがたいと思う(ページ数は、メモを忘れたので記していません(買って読んでいない。批判は甘受する))。

まず、データが(引用文献すら)ない。

皇學館大学の教授にコメントを求めること自体がダメ。神道系の大学なので(皇學館大学の「沿革・理念」参照。http://www.kogakkan-u.ac.jp/html/kogakkan/p02.html
)、左翼勢力が母胎の日教組に不利に見る可能性が高いからである(バイアスを否定できない)。

コメントの内容もダメ。反戦・平和・人権教育に熱心だったり、日教組の選挙運動が活発だったりすると、「総じて」学力が低いそうだが、,泙坤如璽燭ない。反戦教育などがどう学力の低下につながるのかが明らかでない(仮に相関関係があっても、他の原因を排除できない)、以上2点によりダメである。

2.週刊文春2008年10月9日号「新聞不信」(p54)

こちらの題名は、たしか「日教組が正しいわけではない」だったと思う。もちろん、「日教組が正しいわけではない」。しかし、データがない。また、「一貫して政治主義に走り、偏向した思想教育」をしたそうだが、政治主義はさておき、「偏向した思想教育」とは何か?抽象的ではダメなのだ。愛国心の強調だったり、抵抗や反発の内容がなかったりする「心のノート」の方が問題だと思うのは、気のせいだろうか。

以上のようであるから、保守系の週刊誌は、真実を載せるつもりはさらさらなく、真実を見ようとしない読者をたぶらかすような内容になっているようだ。これなら、廃刊でもいいな。