清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

考えの 押し付けかもな カンゴロンゴ

NHKで、この10月から始まった「カンゴロンゴ」は、トンでも番組の可能性が高い(見ないで(だから「可能性が高い」と表記)評価するのがアンフェアなのは承知の上で)。

第1回が、給食費を不払いにしていた人の話。しかし、そもそも、なぜ給食費を払わなければならないのかという疑問の解決(もちろん、法律でそうなっているから、ではダメ)抜きに(要は、どこまで無償にすべきか、ということ。経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第13条第2項参照)、単に給食費を払わないからダメだというのはダメである。

10月19日の放送は「悪口は蜜の味」。カリスマブロガーが、ネット上で訪れたラーメン店の悪口を公開したところ、自分自身が中傷の標的になったそうで、カンゴロンゴが「自分の人生を持て」と諭す内容だという。

表現をすることが「自分の人生」でないかのように評価するのがそもそも問題だ。憲法第21条で「表現の自由」が定められている重さをわからずに作ったのだろうか。NHKという表現機関に携わっているという傲慢さが出たのだろうか(ついでに書くと、人から金をもらうフリーペーパーはよくて、金をもらわず自発的に書くブログはダメなのか?)。

「ラーメン店の悪口」について言えば、意見の表明も名誉毀損になる(民法第709条、第723条)。しかし、公正な論評の範囲内ならば、名誉毀損にはならない。単なる悪口や人格攻撃はダメだが、それなりに詳しく書くのは、読者にとっても役に立つことがあるので、奨励されるべきだろう。

カンゴロンゴ」は、大して考えもせず、ある一定の考えを押し付ける番組にしか見えない。このような番組は、自由な社会にふさわしくない。打ち切るべきである。

参考資料
NHKステラ 10月24日号 12頁