清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

「ドーデモヨクナイ」  『編集手帳』と 麻生さん

読売新聞2008年10月24日朝刊1面『編集手帳』(Webではこちら。http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20081023-OYT1T00837.htm
)に、麻生太郎内閣総理大臣が、ホテルの高級バーで飲んでいたことについて、庶民感覚からずれていると批判された問題のことが書いてある。

この件については、私は酒を飲まないので、「ドーデモイイ」(上記編集手帳)と思っていたが、麻生さんの対応、ならびに『編集手帳』が、あらぬ方向に行っているように思われるので、取り上げてみたい。

まず、麻生さんがホテルの高級バーで飲むのは、やむを得ない面がある。もし、新宿東口の、読者の皆様が行くような居酒屋に内閣総理大臣がいつも飲んでいたとしたら、麻生さんに危害が及ぶ、読者の皆様が混乱する、どちらもありえ、たまったものではない。もっとも、任期中1回ぐらいは来たほうが、庶民感覚の一端がわかろうが。

そもそも、庶民感覚が問題になったのは、麻生さんが、自由民主党のCMで、庶民の暮らしを見てきたという趣旨のことを言ったからだろう。ゆえに、高級バーと庶民感覚を絡めた質問が悪いとは思えない。

ただ、麻生さんの対応、ならびに、『編集手帳』はダメだ。

まず、麻生さんの対応。「営業妨害」(読売新聞2008年10月24日朝刊4頁(仙台では))と現に言われたとしても、キレてはダメである。麻生さんと一緒にいたわけではないのでわからないが、新聞記者の取材手段の相当性が逸脱していなければ、「営業妨害」の主張は無理なのではないか?

次は、『編集手帳』。「要は国民本位の政策が立案、実行できるかどうかが評価の分かれ目」(『編集手帳』)なのは理解するが、なぜこのような問題意識が出たかの背景が探れないのでは、新聞記者としては失格だろう。「庶民感覚という言葉もどんなものだろう。3年前の衆院選自民党から当選した新人議員が「給料は2500万円、議員宿舎は3LDKですよ」とはしゃいで顰蹙(ひんしゅく)を買ったが、所得と住居で庶民感覚に合致した国会議員など一人もいないことになる」(『編集手帳』)は、論点のすり替え麻生内閣総理大臣と庶民感覚の話なのに)の上に、問題意識が欠如(給料の2500万円は妥当か(日本を動かす責任があるから、やむを得ないという面はあるが)?議員宿舎は一律3LDKでいいのか?そもそも議員宿舎を作る必要はあるのか?など)しており、これも新聞記者失格を宣告したい。

麻生さんは冷静に、『編集手帳』の執筆者には、退職を勧告したい。

*なお、タイトルの「ドーデモヨクナイ」は、読売新聞2008年10月24日朝刊1面『編集手帳』から引用しました。